研究課題/領域番号 |
18060037
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
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研究分担者 |
佐々木 慎二 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10365439)
田畑 秀典 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80301761)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2007年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 神経細胞移動 / 細胞外シグナル / 多極性移動 / 脳室下帯 / 神経細胞 / 細胞移動 / 多極性細胞 / 子宮内胎児脳電気穿孔法 |
研究概要 |
発生期大脳皮質において脳室帯で誕生した興奮性神経細胞の多くが、移動開始に多極性移動細胞に変化し、直上の脳室下帯で周囲をさかんに探索するような動きをしながら停滞するため、このダイナミックな多極性細胞の挙動を細胞外から制御する分子を同定することを目指した。今年度は、胎生期脳室下帯特異的に発現する分子であるSvet1にまず着目した。Svet1は胎生期脳室下帯のマーカーとして広く使われているが、これまでRNAしか同定されておらずopen reading frameも見つからないため機能は全く不明で、non-coding RNAである可能性が長年想定されてきた。しかしながら我々は、本研究においてSvet1が40%以上もの反復配列を含むこと嗜見いだしたため析をした結果、Svet1の配列は細胞外シグナルであるネトリンの受容体遺伝子Unc5dの第一イントロン内に位置することを見いだした。転写方向はSvet1とUnc5dで共通であること、Svet1 RNAは核に検出されるものの細胞質には検出されないこと、Svet1RNA、Unc5dRNA及びUNC5Dタンパク質はいずれも脳室下帯の多極性移動細胞に局在すること等を見いだした。以上の結果より、Svet1 RNAはUnc5d遺伝子の核内primary transcriptの配列の一部であり、その後スプライシングされて失われる配列であると結論した。すなわち、脳室下帯の多極性移動細胞の挙動制御において、軸索ガイダンスや細胞移動の重要な制御
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