研究課題/領域番号 |
18201012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 秀章 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 名誉教授 (60109270)
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研究分担者 |
笹井 亮 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60314051)
板倉 剛 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 特任助教 (20402498)
吉田 寿雄 Nagoya Univ, Graduate Schcol of Eng, Associate Professor (80273267)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
45,760千円 (直接経費: 35,200千円、間接経費: 10,560千円)
2007年度: 21,970千円 (直接経費: 16,900千円、間接経費: 5,070千円)
2006年度: 23,790千円 (直接経費: 18,300千円、間接経費: 5,490千円)
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キーワード | 水熱ナノプロセス / 資源回収 / 無機固体材料 / 無機系排水 / 水熱酸化 / 水熱鉱化 / 無機廃水 |
研究概要 |
今日、資源の枯渇は、世界的に大きな問題となっている。その解決のためにセラミックス等の種々の固体廃棄物からの高効率な資源循環が求められている。しかし、セラミックスに関しては、その多くが熱的・機械的に安定であるために、固体廃棄物からの有価資源の回収技術は未開発の分野である。本研究では、水熱ナノプロセスによる超硬合金、ジルコニア焼結体、焼結磁石等のセラミックスからの有価資源の高効率な回収技術を開発した。我々が提案した水熱ナノプロセス技術が今日の資源回収問題を解決するためのキーテクノロジーとなり得ることを明らかにするために、(1)水熱メカノケミカルナノプロセス、(2)水熱酸化ナノプロセス、(3)水熱鉱化ナノプロセス技術について詳細な研究を実施した。 本研究の結果、次のような廃棄物からの有価資源の回収技術の開発に成功した。 1.酸性水溶液中の水熱酸化処理により、WC-Co系超硬合金切削工具からWO_3粉末及びCoイオンを含有する水溶液を分離回収できた。 2.水熱及びメカノケミカル処理により、部分安定化ジルコニア焼結体廃材からY含有焼結用ジルコニア粉末を回収できた。 3.H_20_2を酸化剤に用いた水熱酸化処理により、廃棄トナーキャリア粉末からFe及びMnを含有するフェライト粒子を回収できた。 4.HC1とシュウ酸を添加した水熱酸化処理により、Nd-Fe-B系焼結磁石廃材からシュウ酸ネオジムを回収できた。 5.水熱酸化処理により、Liイオン二次電池の正極廃材からCo-Al複合酸化物を回収できた。 6.水酸化カルシウムや塩化カルシウムを鉱化剤とする水熱鉱化処理により、ホウ素、フッ素物、ヒ素、等のオキソアニオンを含有する排水からそれら元素からなる天然鉱物を回収できた。
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