研究課題/領域番号 |
18204053
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球宇宙化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 剛 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 名誉教授 (00236605)
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研究分担者 |
浅原 良浩 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (10281065)
谷水 雅治 海洋科学技術センター, 研究員 (20373459)
足立 守 博物館, 教授 (10113094)
三村 耕一 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (80262848)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
29,900千円 (直接経費: 23,000千円、間接経費: 6,900千円)
2009年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2008年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2007年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2006年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | 同位体 / 希土類元素 / 同位体質量分別 / 放射壊変 / 地球化学サイクル / 地球科学サイクル / ユーロピウム / ネオジム / 放射壊変系 / 電荷の転換 / ストロンチウム / 炭酸塩 / 長石 / サマリウム |
研究概要 |
本研究において、二つの分析技術が開発された。一つは、極微量のNd同位体比測定を目的としたTEN(total evaporation normalization質量分析)法である。TEN法は、原子力関連の分野で開発されたtotal evaporation質量分析法の分析操作と、従来のNd同位体比測定で機器的質量分別作用の補正に用いられるnormalization(内部補正)法を組み合わせた手法である。本手法によって、0.5ngのNd試料に対する^<143>Nd/^<144>Nd比の測定精度は140ppmと、従来の手法と比較して一桁ほど向上した。本手法の導入によって、1ngに満たない量のNd試料に対して地球化学的な議論を行うに十分な精度で^<143>Nd/^<144>Nd比の測定を行う事が、初めて可能になった。開発された第二の分析技術は、DS-TIMS法を用いたNdおよびSmの高精度安定同位体分析法である。本研究では、測定時に生じる機器的同位体分別作用を正確に計算する事が可能なダブルスパイク(DS)法を採用した。DS法の解析には、TIMS法によって得られる精度を維持するために反復計算を新たに導入した。本研究で開発した高精度安定同位体分析法によって、様々な地殻物質中のNdおよびSm安定同位体が分析された。
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