研究課題
基盤研究(A)
放射線等価係数を用いた新しいリスク評価法をベンゼン誘発白血病に適用した結果、1ppmの大気中ベンゼンに対して3.5×10-4-8.5×10-4、1μg/m3の大気中ベンゼンに対して1.2×10-7-2.8×10-7の白血病リスク推定値を得た。これらの推定値は表6に示した疫学情報に基づく報告値と比べて約30分の1から約20分の1程度の過小評価となった。白血病の標的臓器である骨髄の正常細胞を用いることでリスク推定値が改善されたと言え、エンドポイント毎に適切な細胞を用いるなど用量-反応評価の条件を整えることで、より正確な健康リスク評価が実現できると予想される。本研究の成果により使用細胞等の実験条件を発症機構に即したものへと近づけることで、より正確なリスク評価が実現できる可能性が示された。今後実験条件に更に改良を加えることで、信頼性を保った予見的な新しいリスク評価法の実現が期待できる。
すべて 2010 2009 2008 2007 2006
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (17件)
Journal of Proteomics & Bioinformatics Vol.3,Issue3
ページ: 66-73
Risk Analysis Vol/29,No.3
ページ: 380-392
日本リスク研究学会第22回年次大会講演論文集
ページ: 67-73
Risk Analysis 29
Risk Analysis Vol.29, No.3
ページ: 380392-380392
日本リスク研究学会誌 第17巻2号
ページ: 19-25
JSPS-VC Vol.2
ページ: 12-19