研究課題/領域番号 |
18207008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10088859)
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研究分担者 |
紺谷 圏二 (紺谷 圈二) 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (30302615)
福山 征光 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20422389)
梶保 博昭 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (70401221)
小林 哲夫 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80433994)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
49,790千円 (直接経費: 38,300千円、間接経費: 11,490千円)
2007年度: 24,050千円 (直接経費: 18,500千円、間接経費: 5,550千円)
2006年度: 25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円)
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キーワード | シグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 / Gサイクル |
研究概要 |
本研究では、これまでの申請者らによる三量体G蛋白質に関わる研究経験と実績を踏まえて、主に低分子量G蛋白質のGサイクルが重要な役割を果たす物質輸送系(エンドサイトーシスによる小胞輸送とトランスポーターのベクトル輸送系)及び発生過程での栄養物質の取込みに依存したシグナリング経路の変動をモデルとして統合的なシグナリング・マップの構築を目指し、以下の知見を得た。1.新奇Gタンパク質Ar18は、線虫個体内のマクロファージ様細胞(Coelomocyte)の観察からリソソームに局在した。その欠失変異体では後期エンドソームとリソソームが小型化する形態異常を認め、Ar18が後期エンドソームからリソソームの形成に必須の役割を果たすことを明らかにした。2.Ar113は、N末端側のArfドメインに加えて、SH3領域が結合するPro-rich配列を有したが、線虫Ar113欠失変異体は、線虫の運動能に障害をもつ表現型を示し、Arl13Bが細胞運動において役割を果たすことが推定された。3.Rab45は、C末端側のRab-GTPaseドメインに加えて、N末端側からEF handとcoiled-coil領域をもつ分子量約80Kのユニークな構造の新奇G蛋白質である。Rab45はそのcoiled-coil領域を介して多量化する特性をもち、培養細胞に過剰発現すると、中心体付近で巨大な小胞に局在化してエキソサイトーシスに介在するRabのメンバーをその小胞に集積させる作用を有した。4.線虫Di-Rasの欠失変異体は、運動神経機能(神経終末からのアセチルコリン放出)が低下する表現型を示し、Di-Rasが神経細胞の機能維持に関与することが推定された。
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