研究課題/領域番号 |
18208028
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
縄田 栄治 京都大学, 農学研究科, 教授 (30144348)
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研究分担者 |
間藤 徹 京都大学, 農学研究科, 教授 (50157393)
赤松 美紀 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70183134)
河野 泰之 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (80183804)
舟川 晋也 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (20244577)
矢内 純太 京都府立大学, 農学研究科, 准教授 (00273491)
柳澤 雅之 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (80314269)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
40,820千円 (直接経費: 31,400千円、間接経費: 9,420千円)
2009年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2008年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2007年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2006年度: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
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キーワード | 東南アジア大陸部 / 集約化 / 作付体系 / 持続性 / 農業環境 / 農薬 / 気候変化 / 畑作 |
研究概要 |
今年度も、昨年度同様、主としてタイとラオスにおいて研究を進めた。タイでは、中部畑作地帯において、作付体系の多様性に関する現地調査を継続し、約6,000圃場における作目の観察と農家に対する聞き取り調査を行った。その結果、近年の作付体系の変化、即ち、トウモロコシを主体とする作付体系から、より耐乾性に優れるサトウキビ・キャッサバを主体とする作付体系の変化が、地域気象の変動や価格の変動よりも、農業資材価格の高騰により、自然災害時のリスクが高まっていることに起因することを明らかにした。一方、タイ北部では、常畑化した、かつての焼畑地の畑作環境の持続性を解明する一環として、トウモロコシの生産力の検定を行った。既に構築した収量推定モデルの検証を、常畑化したかつての焼畑地において行い、平原部での栽培同様、構築したモデルが、斜面農地の多いタイ北部でも適用可能であることを見出した。検証したモデルを用い、タイ北部全域を対象として、飼料用トウモロコシ生産力を評価し地図化した。達成可能収量地図より、タイ北部の飼料用トウモロコシの生産力の地域内差異を明らかにした。タイ東北部では、農家のサトウキビ圃場及び大学内試験場で、砂質土壌の有機物動態に関する調査を継続し、雨季開始直後に有機物の急速な分解により、可給態窒素が相当量放出され、サトウキビの初期生長に大きく寄与していることを明らかにした。また、サトウキビ農家圃場30ヶ所で収量、生長、施肥に関する調査を行い、収量が施肥量に比例していないこと、窒素肥料大量使用農家で窒素肥料回収率が低いことを見出した。一方、ラオス北部では、北部ルアンパバン県の斜面農業における焼畑の変貌を調査し、既にこの地域の焼畑が常畑と言える状態に移行していることを明らかにした。
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