研究課題/領域番号 |
18209017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
黒崎 知博 独立行政法人理化学研究所, 分化制御研究グループ, グループディレクター (50178125)
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研究分担者 |
疋田 正喜 独立行政法人理化学研究所, 分化制御研究グループ, 上級研究員 (60228715)
饗場 祐一 独立行政法人理化学研究所, 分化制御研究グループ, 研究員 (00273516)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
49,140千円 (直接経費: 37,800千円、間接経費: 11,340千円)
2007年度: 23,790千円 (直接経費: 18,300千円、間接経費: 5,490千円)
2006年度: 25,350千円 (直接経費: 19,500千円、間接経費: 5,850千円)
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キーワード | BCR / CARMA1 / PKCβ / IKK / BCAP / CD19 / BLNK / PI3キナーゼ / Bcl10 / IKKβ |
研究概要 |
本研究では、BCRシグナルに関して、アダプター分子群BLNK, BCAP, BANK, CARMA1に的を絞り、レセプター群/アダプター群/エフェクター群間のカップリング機構を明らかにしてきた。具体的には、主として、以下に述べる3点を明らかにしてきた。 1.CARMA1はPKCβ, IKKによりリン酸化される。CARMA1はNF-kB活性化に必須の分子である。本期間中に、CARMA1のリン酸化サイトを複数同定し、(1)Ser668はPKCβによりリン酸化され、初期のIKK活性化に必須であること、(2)Ser557のリン酸化は一旦活性化されたIKKにより担われていることを明らかにした。 2.BCAPはCD19と協調してPI3キナーゼ(PI3K)を細胞膜にリクルートし活性化するのに必須の役割を担っている。アダプター分子BCAP同様CD19はPI3K結合分子である。B細胞においてはBCAPがCD19と協調してPI3K活性化に必須の役割を担っていると考えられている。この可能性を直接検討するためにCD19/BCAPダブル欠損マウスを作製した。事実この2分子欠損B細胞では殆どPI3K活性化が認められず、その結果としてBリンパ球はpre-BCRの段階で発生が阻害されていることが判明し、申請者らが考えている可能性を強く支持した。 3.BLNKはSOCチャンネルの活性化に必須である。BCR刺激依存性カルシウム流入は、先ず細胞内ブールのカルシウムが細胞質にreleaseされ、その後細胞膜に存在するSOCチャンネルが開口すると考えられている。BLNKはPLCγ2活性化に必須の役割を担っているが、本期間中にBLNKは、おそらくチャンネルゾームを形成するのに寄与して、SOCチャンネル開口に重要な役割をしていることを明らかにした。
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