研究課題/領域番号 |
18209022
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 洋 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40125571)
|
研究分担者 |
仲井 邦彦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00291336)
亀尾 聡美 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40312558)
黒川 修行 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30431505)
佐藤 智恵子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 技術補佐員 (10374927)
|
研究協力者 |
櫻井 梢 東北大学, 大学院・医学系研究科, 大学院生, 日本学術振興会特別研究員
島田 美幸 東北大学, 大学院・医学系研究科, 大学院生, 日本学術振興会特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
48,620千円 (直接経費: 37,400千円、間接経費: 11,220千円)
2008年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2007年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2006年度: 20,670千円 (直接経費: 15,900千円、間接経費: 4,770千円)
|
キーワード | 環境中毒 / 交絡作用 / メチル水銀 / セレン / 胎児期 / 行動 / 生物濃縮 / 神経毒性 |
研究概要 |
メチル水銀(MeHg)は強い神経毒性を持ち、感受性の高い胎児への影響が懸念されている。本研究では、水銀の毒性を軽減するSeに着目し、Seの栄養状態が胎児期MeHg曝露の生後の発達への影響をどう修飾するか、充足状態と欠乏状態とを比較し、その交絡作用を動物実験で神経行動学的側面および遺伝子発現の観点から明らかにすることを目的とした。実験群は、MeHg(as Hg)を0または1ppmとし、Se充足またはSe欠乏群で、2つの条件の組み合わせで4群設定した。行動観察の結果、43週齢頃よりSe欠乏群でマウス歩行時に後肢に跛行のある個体が観察された。またSe充足群に比較してSe欠乏群の水銀蓄積濃度が著しく低かった。さらに水銀の分別定量を行ったところ、総水銀に占めるMeHg割合はほとんどの臓器で90%以上となり、無機化はほとんど起きていなかった。Se欠乏群でみられた後肢跛行との関係を考えると、Se欠乏下ではより低濃度のメチル水銀曝露でも影響がみられる可能性を示唆した。
|