研究課題/領域番号 |
18209043
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
有井 滋樹 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50151171)
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研究分担者 |
稲澤 譲治 (稲沢 譲治) 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30193551)
田中 博 東京医科歯科大学, 大学院・疾患生命科学研究部, 教授 (60155158)
三木 義男 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (10281594)
田中 真二 東京医科歯科大学, 情報処理センター, 特任准教授 (30253420)
中村 典明 東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 助教 (10372442)
寺本 研一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (80197813)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
50,050千円 (直接経費: 38,500千円、間接経費: 11,550千円)
2007年度: 19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円)
2006年度: 30,810千円 (直接経費: 23,700千円、間接経費: 7,110千円)
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キーワード | 肝臓癌 / 膵臓癌 / 再発 / Molecular Target / Aurora kinase B / Conexin 43 / Grb7 / I κ kinase B / オミックス解析 / cDNA Microarray / Array-CGH / 肝癌 / ミラノ基準 / 分子標的剤 |
研究概要 |
本研究により以下の成果を得ることができた。 1)肝細胞癌切除後のミラノ外再発の臨床病理学的およびオミックス解析による予知因子と新規分子標的の同定肝細胞癌の予後は再発の有無よりも再発様式に規定されることを明らがにし、ミラノ外再発の予後は不良であうこと、そしてその予知因子として腫瘍分化度、腫瘍径およびゲノム不安定性にかかわる染色体パッセンジャーAurora KinaseB(ARKB)であることを示した。なかでもARKBは唯一の独立因子であった。そしてARKBが肝癌治療の新たな分子標的であることを示した。 2)Gap junctional intercellular communicationにかかわるCx43の肝癌細胞における過剩発現が肝癌の増殖促進させることを示し、Cx43が分子標的となる可能性を示した。また、VK2がCx32の発現を高め、Cx43の発現を阻害することにより肝癌増殖を抑制する可能性を示した。 3)肝癌の発生、進展にかかわる遺伝子として1q21領域に存在するCREB3L4,INTS3,SNAPAPを同定した。 4)胎生期細胞移動における制御遺伝子群の中から、膵癌の転移遺伝子の同定を試みた。その結果Grb7をクローニングした。Grb7はFAKによりリン酸化され、細胞浸潤を促進し、Grb7ノックダウンにより浸潤能が抑制された。Grb7リン酸化を阻害する目的で標的ペプチドG7-18NATE-Pを合成し、これを用いて膵癌藩種モデルなどの系でそめ浸潤抑制効果を明らがにした。 5)膵癌ではNFκBを活性化するIκBkinase(IKKB)が活性化していることから、IKKBをSiRNAおよび分子設計により合成された阻害剤IMD-0354で膵癌の増殖を抑制することを試み成功した。
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