研究分担者 |
安本 慶一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (40273396)
中田 明夫 広島市立大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60295839)
梅津 高朗 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (10346174)
木谷 友哉 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (40418786)
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配分額 *注記 |
12,910千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 1,710千円)
2007年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2006年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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研究概要 |
本研究では,ユビキタスネットワークシステム用無線通信装置の設計手法の一つとして,マルチコンテキスト動的再構成可能プロセッサやNetwork-on-chip(NoC)を用いて,同一仕様から様々なネットワークQoSに動的に適応できる回路を設計・開発する方法を考案すると共に、提案手法に基づく回路合成システムを試作した. 提案する手法では,実時間システムの検証法の一つであるパラメトリックモデル検査法を用いて,対象とするネットワークシステムの動作仕様が指定されたネットワークQoS(動作の時間制約や,送受信データサイズ,周期などのQoSパラメータ)を満足するためのパラメータ間の関係を条件式の形で導出する.次に,導出された条件式と使用する動的再構成可能プロセッサの外部仕様から,その条件式を満たすプロセッサの選択やマルチコンテキストへのタスクの自動割り当てを行うとともに,対象とするネットワークQoS(およびその変動幅)に応じたタスクスケジューラを機械的に生成する. また,Network-on-chip(NoC)を対象に,タスク間のデータの依存関係やネットワークQoS制約を満足するNoC上のモジュール割り当て,ならびに,その間のルーターの通信構造を自動生成する方式を考案した. さらに,CPUを内蔵する小型センサデバイス上で歩行者同士の遭遇履歴情報を匿名性・リンク不能性を持たせてセキュアに蓄積・交換するための方式を考案するとともに,提案手法を用いて低消費電力でセキュアな遭遇履歴情報交換・蓄積を行う小型デバイスの開発を行った.
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