研究課題/領域番号 |
18300131
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
黒見 坦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30009633)
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研究分担者 |
上野 耕平 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40332556)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,820千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 1,920千円)
2007年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2006年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | シナプス小胞 / ショウジョウバエ / エンドサイトシス / アクチブゾーン / ノンアクチブゾーン / エキソサイトシス / リサイクル / シナプス伝達 / 神経終末 / active-zone / non-actve zone / チュブリン / synapse / synaptic vesicles / endocytosis / La3+ / synaptic transmission |
研究概要 |
本研究課題での2年間(平成18年4月1日-平成20年3月31日)の研究の結果、神経末端におけるシナプス小胞のリサイクルについて、以下の4点が明らかになった。 1)。ショウジョウバエ運動神経末端には、2つの異なるエンドサイトシス経路が存在し、二つの経路が協調的に働くことによって、高頻度の長期間のシナプス伝達を維持していること。 2)。二つのエンドサイトシス経路は、異なったCa2+チャネルによって制御されており、active-zoneとnon-active zoneで、エンドサイトシスが起こること、active-zoneエンドサイトシスは、straitjacket遺伝子がエンコードするCa2+チャネルが制御していることを同定した。 3)。細胞骨格蛋白のうち、神経終末で、アクチンの存在は確認されていたが、チュブリンは、存在しないとされていた。GFP-チュブリンを神経に発現するハエを作成した。その結果、神経末端でもチュブリンが存在し、神経活動に応じて、ダイナミックにその存在が変化し、その変化は、シナプス小胞のエンドサイトシスに関係していることが明らかになった。 4)。ショウジョウバエ個体の活動が亢進後、運動神経、筋のシナプスで、信号伝達の増強がおこること、その増強には、二つのステップがあることが明らかにされた。 以上の如く、神経末端のシナプス小胞のリサイクルの最初のステップのエンドサイトシスの機構およびシナプス伝達における役割、個体での可塑性の機構がかなり明らかになってきた。
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