研究課題/領域番号 |
18300180
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中馬 孝容 北海道大学, 北海道大学病院, 助教 (70281805)
|
研究分担者 |
生駒 一憲 北海道大学, 病院, 教授 (70202918)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
10,490千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
|
キーワード | パーキンソン病 / 連続経頭蓋磁気刺激 / modified Stroop test / 前頭葉機能 / 遂行機能障害 / 前頭前野背外側部 / 第一次運動野 |
研究概要 |
パーキンソン病を対象とし、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)による運動機能および前頭葉機能への影響について検討を行った。平成18年度は、外来通院のパーキンソン病患者11名を対象とし、(1)シャム刺激とrTMSの刺激部位は(2)左側運動野、(3)左側前頭前野背外側部、(4)右側運動野、(5)右側前頭前野背外側部の4箇所に行った。8の字コイルを用いて刺激頻度は10Hz(5秒間)で刺激間隔を55秒とし、全20trains行った。刺激強度は各々刺激側の大脳対側の短母指外転筋の安静時運動閾値の80%の強度で行った。(1)〜(5)のrTMSの前後にてmodified Stroop test(慶應大 鹿島訳)を行った。右側前頭前野背外側部へのrTMSはmodified Stroop testの施行時間を短縮させ、左側前頭前野背外側部へのrTMSはmodified Stroop testの施行時間を短縮させる傾向がみられた。パーキンソン病においてDLPFCへのrTMSは前頭葉機能に影響すると推測された。平成19年度は、長期間にわたるrTMSの影響について検討を行った。対象は外来通院しているパーキンソン病患者3名(全例女性、平均年齢は63.7±3.8歳)、Hoehn&Yahr重症度分類はstageIIIであった。rTMSの刺激方法は、両側の前頭前野背外側部に5Hzの刺激を10秒間、片側10trainsずつ行い、総計1000パルスを投与した。刺激強度は短母指外転筋の運動閾値の80%とした。rTMSは8-9ヶ月間、1ヶ月に1回行った。10m歩行時間・歩数およびピンチカは変化はなく、握力およびカウンター数に関して軽度の上昇傾向がみられた。modified stroop test 2における施行時間の延長傾向がみられた。握力やカウンター数に関しては数値の上昇傾向がみられ、rTMSを長期間定期的に行うことで、重篤な合併症なく、運動機能改善の可能性が推測された。
|