研究課題/領域番号 |
18300181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
出江 紳一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80176239)
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研究分担者 |
福原 俊一 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30238505)
近藤 健男 東北大学, 病院, 講師 (30282130)
石井 誠一 東北大学, 大学院・医学係研究科, 准教授 (60221066)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
17,220千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 1,920千円)
2007年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2006年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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キーワード | リハビリテーション / 医療・福祉 / 脳・神経疾患 / 医療コミュニケーション / QOL / リハビリテーション医学 / 患者教育 / 脳卒中 / コーチング |
研究概要 |
本研究では、1)回答者に低負担かつ高精度で測定可能な主観的アウトカム(QOL、介護負担など)の測定法の開発と検証、2)コーチング理論に基づいた医師・患者間のコミュニケーションスキルトレーニング(MCST)カリキュラムの作成と実施、3)患者・家族のQOLや満足度をアウトカムとしたMCSTの効果の検証、の3点を目的とした。対象は慢性期脳卒中患者の診療を担当している医師でMCST研修への参加を希望した34名、また、参加医師が担当している外来脳卒中患者で研究参加の同意の得られた107名であった。参加医師は,講義とロールプレイングを組み合わせた2日間のMCST研修を受講した後、Eメールによる関連トピックを2ケ月間受信した。研修前後に医師のコミュニケーションスキル自己評価、患者の医師とのコミュニケーション満足度(コミュニケーション満足度,総合満足度,目標設定・行動化に関する成果)、患者のQOL、介護者の介護負担感を評価した。研修前後のアンケートがすべて完了した医師は23名(42.0±8.16歳)、患者は73名(63.6±10.1歳)であった。研修参加前後では、医師のコミュニケーションスキル自己評価の有意差は認めなかった。患者の「コミュニケーション満足度」(研修前vs研修後;46.8±7.1 vs 48.6±6.3[p<0.001])、「総合満足度」(16.8±2.3 vs 17.4±2.3[p<0.001])、「目標設定・行動化に関する成果」(14.6±3.1 vs 15.2±3.0[p<0.05])は有意に上昇した。患者のQOL、介護者の介護負担感は、有意な変化が見られなかった。本研究の結果は、医師に対するMCSTが患者の心理的満足度に効果を与えることを示唆した。
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