高齢ドライバーのための自己評価技能教育プログラム開発

• 研究課題/領域番号: 18300225
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用健康科学
• 研究機関: 東北工業大学
• 研究代表者: 太田 博雄 東北工業大学, ライフデザイン学部, 教授 (90077503)
• 研究期間 (年度): 2005 – 2007
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 12,950千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 1,650千円); 2008年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円); 2006年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
• キーワード: 高齢者 / 交通安全教育プログラム / 自己評価 / 気づき / コーチング / ドライビングシミュレータ / 実走行録画観察 / 振り返り / 安全運転教育 / 高齢ドライバー / 自己評価スキル / コーチング技法 / 運転行動診断 / 自己理解 / フィードバック

研究概要

本研究は、高齢ドライバーを対象とした安全教育プログラムの開発を目的として行われた。教育目標は、ドライバー自身の正しい自己評価力を高めることにより、加齢による心身機能低下からくる運転適性の問題を自ら理解し、安全のための補償行動を自らが獲得できるように援助することを目指している。認知心理学の知見を援用すれば、メタ認知技能の向上を目指している。本研究では、このメタ認知技能訓練プログラムをコーチング技法を用いて試作した。高齢ドライバー55名(平均年齢74.7歳:69~85歳;男性48名、女性7名)を対象にして教育が実施され、教育の前後に実走行テストを行った結果、教育実施群において運転行動の安全度が有意に高まる結果が得られた。また、指導員による運転行動評価と教育参加者自身の自己評価を比較すると、教育前で認められた参加者の過大評価傾向が教育後において有意に減少を示した。

研究成果

• [雑誌論文] 「高齢者のカーブ走行時運転挙動について」-ドライビングシミュレータによる走行実験分析- (2008)
  • 著者名/発表者名: 高地康宏、太田博雄他
  • 雑誌名: 人間工学 Vol.44,No.3, ページ: 165-170
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高齢者のカーブ走行時運転挙動について」-ドライビングシミュレータによる走行実験分析- (2008)
  • 著者名/発表者名: 高地康宏, 太田博雄, 他
  • 雑誌名: 人間工学 44 ページ: 165-170
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高齢ドライバーを対象としたハザード知覚教育の効果測定 (2007)
  • 著者名/発表者名: 蓮花一己・向井希宏・小川和久・太田博雄
  • 雑誌名: IATSS Review Vol.32、No.4 ページ: 274-281
  • NAID: 10020154333
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高齢ドライバーに対する教育プログラムの開発:一時停止・安全確認行動に注目して (2007)
  • 著者名/発表者名: 向井希宏・蓮花一己・小川和久・太田博雄
  • 雑誌名: IATSS Review Vol.32、No.4 ページ: 282-290
  • NAID: 10020154349
  • 査読あり
• [雑誌論文] ドライビング・シミュレータを利用した若年運転者のための安全教育-コーチング技法を応用した教育プログラム開発- (2007)
  • 著者名/発表者名: 太田博雄
  • 雑誌名: IATSS Review Vol.32,No4 ページ: 49-58
  • NAID: 10020154393
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高齢ドライバーのための支援システム開発 (2007)
  • 著者名/発表者名: 太田博雄
  • 雑誌名: 「NRDガイド「基盤とするミリ波-光融合型高機能・広帯域通信ネットワークの開発研究」研究成果報告書 ページ: 86-93
• [雑誌論文] ドライビング・シミュレータを利用した若年運転者のための安全教育-コーチング技法を応用した教育プログラム開発- (2007)
  • 著者名/発表者名: 太田 博雄
  • 雑誌名: IATSS Review 32-4 ページ: 49-58
  • NAID: 10020154393
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dementia, Self assessment and driving competence (2006)
  • 著者名/発表者名: Ota,H. et al
  • 雑誌名: 26^<th> Congress of International Applied Psychology, Athens
  • 査読あり
• [雑誌論文] 自己評価スキル向上のための教育プログラム~ミラーリング法
  • 著者名/発表者名: 太田博雄
  • 雑誌名: 安全と健康 ページ: 52-53
• [雑誌論文] 高齢運転者のための安全教育プログラム開発
  • 著者名/発表者名: 蓮花一己、太田博雄他
  • 雑誌名: 交通心理学研究 Vol.22,No.1 ページ: 17-20
• [学会発表] コーチング技法による安全運転教育プログラムの開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野寺, 八嶋, 太田
  • 学会等名: 日本交通心理学会
  • 発表場所: 倉敷
  • 年月日: 2008-06-10
• [学会発表] 高齢者のカーブ走行時運転挙動について (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田, 高地, 村岡, 沢田
  • 学会等名: 日本交通心理学会
  • 発表場所: 倉敷
  • 年月日: 2008-06-10
• [学会発表] 高齢ドライバー教育が日常運転に及ぼす効果- ドライブレコーダによるマイカー利用時の運転行動の分析により - (2008)
  • 著者名/発表者名: 蓮花一己、 太田博雄、 向井希宏
  • 学会等名: 日本応用心理学会第75回大会
• [学会発表] コーチング技法による安全運転教育プログラムの開発-アイカメラつきドライビングシミュレータを用いた振り返り作業- (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野寺宏尚 八嶋邦浩 太田 博雄
  • 学会等名: 日本交通心理学会第72回大会
• [学会発表] 高齢者のカーブ走行時運転挙動について-ドライビングシミュレータによる走行実験分析- (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田博雄
  • 学会等名: 日本交通心理学会第72回大会(発表論文集)
• [学会発表] 軽度認知症ドライバーの運転適性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 太田博雄 Esko Keskinen Martti Peraaho
  • 学会等名: 日本交通心理学会第71回大会(発表論文集)
• [学会発表] 四輪シミュレータを活用した教育プログラムの開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中西 盟・加藤 良隆・太田 博雄
  • 学会等名: 日本交通心理学会第71回大会(発表論文集)