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視細胞G蛋白質の作動機序およびトラフィッキング機構の一分子生化学

研究課題

研究課題/領域番号 18310088
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ナノ材料・ナノバイオサイエンス
研究機関神戸大学

研究代表者

林 文夫  神戸大学, 理学研究科, 教授 (80093524)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
14,780千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 1,380千円)
2007年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2006年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
キーワード一分子観察 / トランスデューシン / Gタンパク質 / ロドプシン / 光信号変換 / 視細胞 / トラフィッキング / 円板膜 / G蛋白質 / トラフィックング
研究概要

本研究の目的は、脊椎動物視細胞外節円板膜上でのG蛋白質トランスデューシンによる標的酵素cGMP加水分解酵素(PDE)の活性化機序を1分子のレベルで明らかにすること、また明順応の一貫として起こるトランスデューシンの外節から内節へのダイナミックな移動を1分子観察し,その分子機構の解明に寄与することである.まず最初にとり組むべき目的していたG蛋白質トランスデューシンの近赤外蛍光による標識に成功し、標識後も正常な機能を維持していることを確認した。この標識を用い、750nmレーザー励起によって暗黒条件でのトランスデューシンの拡散運動を始めて撮影することに成功した。トランスデューシンはロドプシンより高速に拡散しており、可視光照射に伴って光退色ロドプシン・トランスデューシン複合体が形成されるとその拡散が顕著に遅くなることを確認した。さらに、GTP添加に伴うGTP-GDP交換後は複合体が解離することによってトランスデューシンの拡散係数が顕著に増加することも確認できた。ロドプシン・トランスデューシン複合体の拡散係数はロドプシンのそれに較べて小さく、また脱コレステロールによってmicrodomain形成を抑制するとロドプシンと同じレベルの拡散運動を示すようになるため、ロドプシンとトランスデューシンの反応の場はmicodomainの界面であることが強く示唆されるに至った。Microdomainの形成機序についてはまだ未解明であるが、G蛋白質信号系の新たな側面を明らかにできつつある。外節から内節へのトラフィッキングについては生細胞への蛍光標識トランスデューシンの導入に成功していないが、GTP型トランスデューシンは円板膜周辺部のチューブリン繊維に凝集する傾向があることを発見しており、今後の研究に展望が得られている。円板膜でのトランスデューシンの挙動については現在論文準備中である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 視細胞円板膜上でのトランスデューシン及びロドプシンの一分子追跡2007

    • 著者名/発表者名
      林 文夫, 他4名
    • 学会等名
      日本生物物理学会第45回年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-22
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] カエル視細胞のロドプシンは二量体化によって脂質ラフトへ移行する2007

    • 著者名/発表者名
      妹尾圭司、林 文夫
    • 学会等名
      日本生物物理学会第45回年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-22
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] Single Molecule Tracking of Transducin and Rhodopsin in Rod Photoreceptor Disk Membranes2007

    • 著者名/発表者名
      Fumio, Hayashi, Shibata, Nobuyuki, Toshi, Takahashi, Keiji, Seno
    • 学会等名
      The Biophysical Society of Japan, Annual Meeting
    • 発表場所
      at Pcifico Yokohama
    • 年月日
      2007-12-22
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] Frog photoreceptor rhodopsin is recruited to the raft upon dimerization2007

    • 著者名/発表者名
      Keiji, Seno, Fumio, Hayashi
    • 学会等名
      The Biophysical Society of Japan, Annual Meeting
    • 発表場所
      at Pcifico Yokohama
    • 年月日
      2007-12-22
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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