配分額 *注記 |
16,840千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 2,040千円)
2007年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2006年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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研究概要 |
小型生化学分析システムの実現を目指して以下に示す研究課題を検討した.以下にその詳細を示す. (1)マイクロ磁性微粒子に作用する磁気力及び界面張力を考慮した力学的モデルを構築した。これにより磁性微粒子操作時における駆動力を明らかにした.また,磁気駆動力と界面張力とのスケール効果を検討した. (2)薄膜作製技術を利用した分析デバイス作製手法を検討した.ガラス基板上にシリコーンゴム製(厚さ1.0mm)で分析デバイスを作製した.また,デバイス表面全体をパリレン蒸着膜(厚さ2.0ミクロン)にて撥水処理するという手法を確立した. (3)磁気力による磁性微粒子のハンドリングを実験的に検討し,「反応」「抽出」「希釈」の各操作機能が可能であるということを確認した.また,マイクロコイルで形成する磁場分布に応じて,液滴内での磁性微粒子の位置を制御できることを確認した. (4)磁性微粒子表面に酵素を修飾し,本生化学反応システムで一連の酵素反応が可能であることを確認した.具体的には,磁気力操作にて,生化学修飾(カルボキシル,アビジン,酵素)された微粒子の酵素反応を行い,酵素量と反応速度との関係が線形であるという結果を得た.また,回転型の駆動機構を導入することで生化学分析システムを手のひらサイズまで小型化した(大きさ:60mm X 45mm X 35mm).
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