研究課題/領域番号 |
18320004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関根 清三 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90179341)
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研究分担者 |
三嶋 輝夫 青山学院大学, 文学部, 教授 (80157479)
下城 一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (20345466)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
7,070千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,170千円)
2008年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | (細目表キーワード : 西洋倫理学) / 倫理 / 法 / 自由 / ギリシア / ヘブライ / ヘーゲル / ヘルダーリン / ノモス |
研究概要 |
本研究は、倫理・法・自由、三者の関係の問い直しを目標として、現代の、個人の自由な選好とその制限としての倫理的規範、法的強制の葛藤の問題について解明することを主題とした。 具体的には、古代ギリシア・ヘブライ思想における倫理、法、自由の問題の再検討を通じて、ヘレニズム・ヘブライズムという西洋思想史の二大潮流の相克とその止揚の歴史の一断面を切り取り、加えて現代倫理学(ドイツ観念論以降の倫理学的展開)との批判的対質のために、近代のアトミズム的人間観・世界観における倫理・法・自由の関係の問い直しを平行して行った。 各年度毎に、(1)研究代表者は古代ヘブライ倫理思想における「法と倫理」理解を検討し、研究分担者が、それぞれ(2)古代ギリシア倫理思想における「倫理・法・自由」、及び(3)ヘーゲル弁証法哲学に於ける近代世界観上の「倫理・法・自由」の関係について検討し、当該テクストのより深い読解と各時代固有の倫理思想の洗い直しを行って、先行研究と対質しつつ検討した。 ヘブライ思想関係図書、古代ギリシア関係図書、ヘーゲル法哲学関連図書のほか、現代の自由論にかかわる倫理学関連図書、及び法論に関わる社会科学関連図書についての整備に務め、本計画研究に必要な研究資料、及び情報交換すべき研究者たちを国内外に求めて共同研究ネットワークを構築するべく、積極的に内外の学会、研究機関に出張し、社会的国際的責任を果たすことに努めた。 また、ドイツより、古代ギリシア史・精神史の専門家ユルゲン・シュテルンベルク教授を招聘し、講演会(3月17日/青山学院大学)、研究会(3月19日/京都大学、3月21日/青山学院大学)を開催した。 それらを踏まえ、ヘレニズム・ヘブライズム思潮の相克と止揚をめぐる総合的な比較研究により得られた視点から、現代倫理学における「倫理・法・自由」の問題について問い直す研究成果を世に問う準備を進めている。
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