研究課題/領域番号 |
18330084
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
|
研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
赤岡 功 県立広島大学, 学長 (10025190)
|
研究分担者 |
姜 判国 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (50405510)
平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 准教授 (00405507)
井村 直恵 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (10367948)
李 在鎬 (李 在稿) 星城大学, 経営学部, 准教授 (40342133)
陳 韻如 九州国際大学, 経済学部, 准教授 (00389404)
伊吹 勇亮 長岡大学, 産業経営学部, 講師 (60410255)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
16,940千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 2,940千円)
2008年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2007年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2006年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | 企業再生 / 再生の定義 / 組織同一性 / キャピタル・マネジメント / 国際比較 / ターンアラウンド / 再生プロセス / 競争優位再構築 / 長谷工コーポレーション / Acer / Wistron / 現代自動車 / 競争力再構築 / V字回復 / 組織慣性 / 組織間関係論 / 北アジア企業の国際比較 |
研究概要 |
本研究の目的は、企業再生の日台韓比較により、企業再生を分析する理論的フレームワークの構築に提言し、またその実践法を探究することにある。研究に当たって、日本・韓国・台湾の企業データや事例を精査し対比させるといった研究手法を用いた。本研究の発見は以下のようにまとめることができる。第1に、各地域企業の経営危機の度合い、業績の悪化から回復までの再生パターン、戦略、プロセスの異同が浮き彫りになった。第2に、1つの事例を包括的に見る場合、長谷工や、ハイニックス、Acer等には再生のためのビジネスプランがそれぞれ存在したことが示された。特に倒産という生存の危機に陥り十分な資金が無い場合、債権の整理を含む危機の安定化、経営権の強化が再生成功のカギとなるということは長谷工やハイニックスからの示唆である。第3に、各国/地域企業の再生には異同が生じるメカニズムを解明するためには、制度面要因の精査は必需条件である。その点を踏まえ、本研究はさらにいくつかの要因を洗い出した。例えば、国/地域間の企業規模、労働流動性、技術の調達先は企業間関係(中間組織)か市場かなどである。このように、本研究は研究上未開拓分野の企業再生理論の構築に向かって一歩前進したと考える。また、再生定義を数値化する基準の精査、韓国の企業データ分析、企業の再生前後の構造変化の考察なども今後の研究課題となる。
|