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モバイル・インターネットを利用した社会参加に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18330135
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会心理学
研究機関明治学院大学

研究代表者

宮田 加久子  明治学院大学, 社会学部, 教授 (00184416)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
9,600千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 900千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
キーワードインターネット / 議論 / 社会参加 / 寛容性 / オンライン・ディスカッション / 社会関係資本 / 信頼 / 熟議 / 社会的ネットワーク / 議論のレパートリー / 社会的寛容性 / 集団の等質性・異質性 / パースペクティブテイキング
研究概要

インターネットは社会参加に対して、情報源、議論、動員という3つの役割を果たしている。このうち、本研究ではインターネットの議論の役割に焦点を当て、オンライン・ディスカッションでの政治的意見の表明を規定する要因とオンライン・ディスカッションが社会参加に及ぼす効果を明らかにする。研究1では、どのようなグループでのオンライン・ディスカッションが知識の移転や意見の熟考・精緻化を生じさせるのか、またその帰結として寛容性や社会参加の向上するのかを検証するために、2007年にオンラインでのグループディスカッション実験を行った。オンライン・グループディスカッション開始前の事前調査のデータに基づき、2つの社会的争点(教育問題と格差問題)について政治的意見が同質/異質、年齢的に同質/異質を操作して64グループ(1グループ参加者数6名)を作成し、5日議論をしてもらった後、事後調査を実施した(有効回答355)。一方、事前事後の調査のみに回答する200人を統制群とした(有効回答数115)。その結果、統制群に比べて異質な意見のグループや異年齢のグループは議論後に社会的寛容性が増大した。そして、異質・同質に関わらず、オンライン・グループディスカッションに参加することが、パースペクティブテイキングを高め、その結果、政治的寛容性を高まることが示唆された。研究2では、社会的・政治的争点に関するオンラインでのディスカッションを規定している要因を対面でのコミュニケーションと比較するために、20歳から59歳の男女1000人にオンライン調査を実施した。その結果、インターネットでの情報取得は対面・オンラインを問わず政治的議論や社会参加に有意な正の効果を持っており、既存のマスメディアの補完の役割をしていた。ただ、オンラインでの政治的発言頻度に対しては、インターネットの政治ニュース取得は負の効果を、個人や組織がブログやオンラインコミュニティで発信している情報は正の効果があり、同じインターネットでの情報でも異なる効果を持つことがわかった。これはオンラインでの議論を促進する要因が議論のプロダクトでもあることを示唆している。

報告書

(4件)
  • 2008 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2007

すべて 学会発表 (7件)

  • [学会発表]2010

    • 著者名/発表者名
      宮田加久子
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] オンラインディスカッションは異なる立場への理解をもたらすか:集団の同質性・異質性の中での熟考の効果(1)2007

    • 著者名/発表者名
      宮田 加久子・池田 謙一・小林 哲郎
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2007-09-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] オンラインディスカッションは異なる立場への理解をもたらすか:集団の同質性・異質性の中での熟考の効果(2)2007

    • 著者名/発表者名
      宮田 加久子・池田 謙一・小林 哲郎
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2007-09-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] オンラインディスカッションは異なる立場への理解をもたらすか:集団の同質性・異質性の中での熟考の効果(3)2007

    • 著者名/発表者名
      宮田 加久子・池田 謙一・小林 哲郎
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2007-09-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] オンライン・ディスカッションは異なる立場への理解をもたらすか:集団の同質性・異質性の中での熟考の効果(1)2007

    • 著者名/発表者名
      池田謙一・小林哲郎・宮田加久子
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 発表場所
      152-153
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] オンライン・ディスカッションは異なる立場への理解をもたらすか:集団の同質性・異質性の中での熟考の効果(2)2007

    • 著者名/発表者名
      小林哲郎・宮田加久子・池田謙一
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] オンライン・ディスカッションは異なる立場への理解をもたらすか:集団の同質性・異質性の中での熟考の効果(3)2007

    • 著者名/発表者名
      宮田加久子・池田謙一・小林哲郎
    • 学会等名
      日本社会心理学会
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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