研究課題/領域番号 |
18330197
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
安達 潤 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70344538)
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研究分担者 |
齊藤 真善 (齋藤 真善) 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50344544)
萩原 拓 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00431388)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
8,130千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 630千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 高機能広汎性発達障害 / 対人認知 / アイトラッカー / 対話の同調傾向 / 感情認知 / 空間周波数 / 映画視聴場面 / 眼球運動 / 感情判断 / 表情 / 音声 / 空間周波数処理 / 動画刺激 / 映画視聴 / 表情認知 / ストーリー理解 / 動的対人認知過程 |
研究概要 |
広汎性発達障害(以下PDD)の動的な対人認知過程を検討した結果、実験1・2では対話の同調傾向認知の弱さが正答率と反応時間で示され、注視行動も低効率で口への注視増加が示された。実験3の音声・表情単独での感情判断では時間を要したが、正答率と注視行動には非PDDと同等であった。しかし音声・表情統合による感情判断では正答率・反応時間で低遂行が示され、注視行動も特異的な変化を示した。実験4の空間周波数処理した表情変化動画の感情判断では局所情報(高空間周波数成分)の除去に対して非PDDの注視時間方略は変化したが、PDDでは変化しなかった。実験5の映画の登場人物への感情ラベリングでは、感情判断が求められることが顔を注視する条件となること、音声情報がない状況での感情判断が困難であることが示された。以上より、PDDは非PDDに比べて動的な対人認知過程に遂行の弱さがあり、遂行時間の延長と注視行動の特異性が認められた。また課題の難度や設定によって、正答率の低下や注視方略への固執といった特徴も示された。
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