配分額 *注記 |
17,120千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 2,220千円)
2008年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2007年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2006年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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研究概要 |
長野市南部の高野層の補足的なボーリング(約3万~10万年前), 熊本市北部に分布する芳野層のボーリング(37m, 24~36万年前), 長野県川上村の川上湖成層のボーリング(38m, 15~25万年前?)を行った. 高野層については,新規に購入した密度計を利用して粒子密度の解明を行うとともに, 2本目のコア試料の解析によって, 有機炭素含有量等の変動の確認をおこなった. また, 芳野層については有機炭素量測定のほかに, 珪藻や花粉分析によるチェックを行い, 分析はほぼ終了している. 川上湖成層のコア試料については現在解析中である. また, 本研究において気候復元の中心となる有機炭素・窒素量の解析にあたって, 異なる堆積盆間の比較や統合を図るために標準化する手法を導入し, 過去16万年間の連続的な気候変動を明らかにすることができた. この結果に芳野層や川上湖成層の資料を繋ぎ合わせることによって, 過去40万年間の日本列島陸域の気候変動を解明する見通しをえた. また, 海洋および汎世界的な気候変動との正確な対応づけを図るために, JAMSTECによる下北沖コア試料の研究にも参画して, 気候資料を統合して古気候を復元するための準備を進めた.
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