研究課題/領域番号 |
18350009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
冨宅 喜代一 神戸大学, 理学研究科, 教授 (00111766)
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研究分担者 |
石川 春樹 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (80261551)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,010千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 1,110千円)
2007年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2006年度: 11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
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キーワード | 超原子価ラジカル / アンモニウムラジカル / オキソニウムラジカル / イオン化 エネルギー / フェムト秒分光 / ジペプチド / クラスター / 赤外分光 / イオン化エネルギー / NH_4ラジカル / 光イオン化 / 赤外スペクトル / 反応中間体 |
研究概要 |
本研究では超原子価ラジカルの反応特性を系統的に調べ、生体反応を含む広範な化学反応に果たすラジカルの役割を解明することを目的とした。 NH_4とCH_3OH_2に注目し、反応中間体としての生成過程と安定性を調べ、また関連するペプチドイオンの電子状態と光解離過程について以下の研究を遂行した1.NH_4はアルカリ原子と等電子構造を持ち、クラスター内で自発的にイオン化することが予測される。この特性の理解を深め、溶媒和電子生成と関連して水クラスター内での金属クラスターの安定性を調べるために、 [Na_2(H_2O)_n]の光電子分光実験と理論計算を行った。この結果、水分子3個以上が付加するとNa_2から水への電子の移動が起こるとともに、 Na原子間に水分子が挿入した構造が安定になり、二量体の溶解過程が始まることを明らかにした。 2.極性溶媒中でのNH_4の安定性:H_2OやCH_3OH中でのNH_4の生成と緩和過程のダイナミックス、及びオキソニウムラジカルCH_3OH_2の安定性を調べるために、(NH_3)_n(Ch_3OH)_m@Hのイオン化エネルギーの測定とフェムト秒レーザー分光実験を行った。H_2OやCH_3OHクラスター中では、(NH_3)_n中と異なり、より強い水素結合で構造が決まるとともに、NH_4の生成が遅くなることが明らかになった。またH原子はNH_3に優先的に付加してNH_4を生成し、CH_3OH_2は生成しないという結果が得られた。 3.タンパク質イオンの質量解析では、ペプチド類のN末端の-NH_3^+の電子再結合で生成するラジカルの解離反応が広く利用されている。この反応の基礎的理解を得るとともに、ペプチドの電子状態に与える影響を調べるために、ジペプチドイオンの赤外と紫外光解離分光実験を行った。この結果、構造および電子状態について新しい知見を得た。
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