研究課題/領域番号 |
18350016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 分子科学研究所 |
研究代表者 |
見附 孝一郎 分子科学研究所, 光分子科学研究領域, 准教授 (50190682)
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研究分担者 |
片柳 英樹 分子科学研究所, 光分子科学研究領域, 助教 (00399312)
久保園 芳博 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (80221935)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,270千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
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キーワード | フラーレン / 金属フラーレン / 原子分子物理学 / 軟X線分光 / 質量分析 / 超原子 / ナノデバイス / 光吸収 / 原子分子物理 / 放射光 / 光イオン化 / 金属内包フラーレン |
研究概要 |
(1)放射光イオン化質量分析法を用いて、光子エネルギーhv=25〜120eVの範囲で気相フラーレンC_<60>の光イオン化全断面積を測定した。本研究から得たデータに、hv〓26eVの光吸収断面積の文献データを組み合わせることで、hv=3.5〜120eVまでの広範囲で絶対光吸収断面積を決めることができた。この断面積曲線から算出した、hv=35〜119eVでの振動子強度値f=230.5はThomas-Kuhn-Reicheの総和則から期待される値とよく一致した。(2)hv〓26eVの文献データの内容に疑問が残ること、hv〓26eVの領域では光イオン化量子収率が1にならず気相光イオン化法は利用不適なことの2つの理由から、本研究ではコロジオン極薄膜にC_<60>又はC_<70>を蒸着させ、赤外可視紫外放射光を照射して薄膜の吸収断面積の定量作業を行った。その結果、固相C_<60>に関しhv〓12eVの領域で、固相C_<70>に関しhv〓を6eVの領域で、世界初の吸収スペクトルデータを集積した。(3)C_<60>とC_<70>の単一イオン化及び2重イオン化断面積を再評価・修正した。さらに、C_<70>の3重イオン化断面積とC_<84>の1価から3価イオンの生成部分断面積を初めて報告した。価電子励起と後続の傍観オージェイオン化と内部転換・振動エネルギー再配分の多段機構に基づいて、フラーレンの多価イオン生成反応素過程を議論した。(4)イオン画像検出装置を開発し、高速中性フラーレン分子線の3次元速度分布を精密に測定することに成功した。(5)金属内包フラーレンCe@C_<82>とPr@C_<82>の内殻励起巨大共鳴の光吸収スペクトルを正確に決定する為に、1価から3価までのフラーレンイオンの相対検出感度を見積もった。希ガスの光イオン化デマタにTwerenboldらの経験式を外挿させて検出感度のm/z依存性を求めた。
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