研究課題/領域番号 |
18350068
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物質化学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
日野 照純 愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10105827)
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研究分担者 |
宮崎 隆文 愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (70260156)
久保園 芳博 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80221935)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
18,490千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 3,690千円)
2008年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2007年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 電気・磁気的性質 / 電子状態 / 光電子分光 / フラーレン / 有機導電体 / FET / ナノネットワーク |
研究概要 |
Y2C2@C82, La2@C78など一連の多原子内包フラーレンの紫外光電子スペクトル(UPS)を測定した。その結果、3つの構造異性体があるY2C2@C82では、内包されているY2C2クラスターの酸化状態は同じであっても、π電子状態は大きく異なっていることが判明した。また、これら構造異性体の中で一番対称性の高いC2v対称のY2C2@C82(III)の内包原子団は理論計算とUPSの比較から4面体構造をなしていることが明らかとなった。また、C82ケージに内包されているM2C2(M=Er, Lu, Ti, etc)でも、Y2C2@C82と同じケージの対称性を持つ場合にはほぼ同様の電子状態をもっていることが明らかとなった。一方、C78ケージに関して、La2やTi2C2といった原子団はいずれも同じD3h対称のC78ケージに内包されるが、これらの内包フラーレンが与えるスペクトルは大きく異なっており、La2@C78とTi2C2@C78の電子状態には顕著な相違があることが判明した。この原因を理論計算から検討したところ、Ti原子とケージおよび内包されている炭素原子との間に軌道混成が起こり、C78ケージの電子状態に影響を与えていることが明らかとなった。
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