研究課題/領域番号 |
18350118
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西尾 嘉之 京都大学, 農学研究科, 教授 (00156043)
|
研究分担者 |
吉岡 まり子 京都大学, 農学研究科, 講師 (30220594)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
15,970千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 1,770千円)
2007年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2006年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
|
キーワード | 高分子構造・物性 / 脂質 / 糖質高分子 / 液晶ガラス / 構造緩和 / コレステロール誘導体 / セルロース / キチン |
研究概要 |
コレステロール誘導体/鎖状オリゴマーから成る脂質錯体、ポリグルカンのアルキルエステル高置換体、及び関連する糖質高分子を対象に、熱転移挙動、液晶ガラスの形成と構造緩和特性、光学機能等について解析評価し以下の成果を得た。 1.コレステロール誘導体/鎖状オリゴマーから成る脂質錯体に関して (1)フタル酸モノコレステリル(CHP)あるいはコハク酸モノコレステリル(CHS)と直鎖アルキルアミン(Cn-amine; n=4-18)との各種イオン錯体を調製し、熱転移スキームを体系化するとともに、液晶ガラスのエンタルピー緩和現象に及ぼす分子配列様式(秩序度)の効果、アルキル鎖長(n)とその分布の効果などを明らかにした。 (2)アミノアルキル鎖中にアゾベンゼンを組み込んだオリゴマーとCHSとのイオン錯体について、液晶ガラス-等方性ガラス間の変換を光制御できる新規記録媒体として応用しうることを例証した。 2.アルキルエステル側鎖を高置換度で有するポリグルカン誘導体に関して セルロース・キチンの3置換・2置換アルキルエステル誘導体(Cn-ACellとCn-ACh; n=4-20)を合成し、各々の熱転移スキームを完成させた。特にn>12のCn-ACellについては、精密熱分析と温度可変X線回折測定との併用によって、液晶ガラス相および秩序性の異なる二種の液晶相それぞれにおける主鎖・側鎖の凝集構造をモデル化しえた。 3.関連のセルロース誘導体及びその他の糖質系高分子に関して セルロース・キチン誘導体のコレステリック液晶相固定化フィルムのキラル光学特性の評価、セルロースエステルとビニルコポリマーの相溶化による分子配向と複屈折の制御が可能な光学機能フィルムの設計、などを行った。
|