配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 1,470千円)
2007年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2006年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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研究概要 |
1.製鉄機械ホットレベラのワークロールに発生する多角形摩耗現象の防止策として動吸振器によって完全に防止するための最適設計法を提案した. ロールと厚板との間の接触剛性が比較的低い実機ホットレベラ系の場合には,2つの動吸振器ですべての多角形摩耗を完全に防止できることを示した. 自励振動であるロールの多角形摩耗現象の防止のための動吸振器の最適同調の条件は強制振動のときとは異なるが,最適減衰の条件は強制振動のときと全く同じとなる.したがって,多角形摩防止のための動吸振器の減衰比はかなり大きなものとなる. 2.フイルム等の巻き取り過程におけるパターン形成再現実験を行い,巻き取り過程でフイルムがパターン形成を生じたり,生じなくなったりする,フイルム層が厚くなるに連れて異なる角形の粘弾性変形を生じる原因を実験と解析によって解明した.また,この系に動吸振器を搭載したときの効果を解析で明らかにし,動吸振器のパターン形成への効果を確認した.フイルム層の厚さとともに発生するパターン形成の角形数が変化するため,複数の動吸振器が必要となることも確認できた. 以上から,自励振動であるパターン形成現象の防止対策として動吸振器の有効性が実証できた. 3.BTA深穴加工で生じる穴内部のライフリングマークの発生メカニズムを解明するため,実験と解析を行った.解析の結果,ライフリングマークの発生メカニズムが解明され,ガイド数を2から3に変更することで,ライフリングマークが全く生じない最適なガイド間隔が存在することが解析的に明らかになった.
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