配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 1,200千円)
2007年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2006年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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研究概要 |
世界各国の高温超電導ケーブル開発プロジェクトでは,実験室レベルの研究を脱して実規模のフィールド試験が実施・計画されている.高温超電導ケーブルの開発・実用化のためには,その運転中に想定される各種のストレス環境を考慮した電圧・電流設計が必要となる.そこで,本研究では,高温超電導ケーブルにおける熱/電界ストレス,静的/動的ストレスなどの複合ストレス環境を想定した絶縁特性を取得・評価することにより,高信頼度かつ合理的・実用的な高温超電導ケーブルの絶縁設計に資することを目的とし,以下の研究成果を得た. (1)熱/電界複合ストレス下における部分放電現象の基礎特性 高温超電導ケーブルの通電・絶縁構造を模擬した液体窒素/積層テープ複合絶縁系を構成し,大気圧液体窒素中および減圧過冷却液体窒素中において,クエンチ時の熱/電界複合ストレス下における部分放電(PD)特性について検討するとともに,部分放電開始電圧(PDIV)の熱/電界複合ストレス依存性を明らかにした. (2)液体窒素/積層テープ複合絶縁系におけるインパルス部分放電特性 液体窒素/積層テープ複合絶縁系からなる平行平板電極モデルおよび同軸円筒電極モデルにおいて,ハイパスフィルタ(HPF)を用いることによりインパルス電圧印加時に発生するPDを検出し,インパルスPD開始特性および絶縁破壊(BD)特性を明らかにした. (3)交流/インパルス重畳電圧印加時における部分放電特性 高温超電導ケーブルの常規交流電圧運転時における雷サージ等の過渡過電圧の侵入を模擬するため,平行平板電極モデルにおいて交流/インパルス重畳電圧下におけるPD特性を取得し,印加電圧ストレスに基づいてPDの発生条件および継続時間特性を明らかにした.
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