配分額 *注記 |
17,350千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 1,950千円)
2007年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2006年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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研究概要 |
1)弾塑性定数同定のための練返し試料作成方法の確立 土の骨格構造の働きを定量的・定性的に記述するために土台となる,練返し試料作成による正確な試験方法の確立を目指し以下の結論を得た.(1)液性限界より高含水比で練り返すと圧縮性は嵩張った挙動を示し,逆に液性限界より低含水比で練り返すと過圧密土的となる,(2)練返し粘土作成に最も適した含水比は液性限界である. 2)自然堆積粘土・砂地盤の性状確定方法の開発 地盤堆積時を初期状態に取り,サンプリングから試験機セットまでの過程を踏まえて室内力学支援の再現をSYSカムクレイモデルで行うことにより,自然堆積した粘土地盤および砂地盤ともに,堆積時の地盤性状を逆解析的に推定することができた.また,深度を変えて一連の作業を行うことで,深度方向分布の一例を得た. 3)特殊土を有する地盤の試験盛土の変形・破壊予測 上記2)の研究成果を,特殊土が堆積する地盤に応用し,各種材料定数および初期地盤性状を確定した上で,盛土-地盤系の変形・破壊挙動の予測に成功した. 4)長期沈下の恐れがある軟弱地盤の沈下予測 鋭敏比と圧縮指数比から,大きな残留沈下の可能性が高いと判断される粘土については,Schmertmannの考え方に基づき,サンプリング時の乱れの影響をより考慮することで,原位置粘土が示す高い圧縮性をより正確に推定できる.中条地区の盛土載荷事例を対象に,将来起こり得る大きな遅れ圧密沈下の予測を行った 5)中間土埋立地盤を構成する材料定数の同定と砂杭拡径による締固め地盤改良 第三紀泥岩岩砕試料による人工埋立地盤に対しても,各種材料定数および初期地盤性状を確定し,砂杭拡計による締固め地盤改良効果を数値解析により調べた.埋立地盤の初期状態は構造高位な過圧密地盤であり,地盤改良により構造低位な(練返した)正規圧密土に変わることを明らかにした.
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