研究課題/領域番号 |
18370039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
窪寺 恒己 国立科学博物館, 動物研究部・海生無脊椎動物研究グループ, グループ長 (80170041)
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研究分担者 |
天野 雅男 帝京大学, アニマルサイエンス, 助教授 (50270905)
篠原 現人 国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (10280520)
西海 功 国立科学博物館, 動物研究部, 研究員 (90290866)
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連携研究者 |
天野 雅男 帝京科学大学, アニマルサイエンス, 助教授 (50270905)
篠原 現人 国立科学博物館, 動物研究部・脊椎動物研究グループ, 研究主幹 (10280520)
西海 功 国立科学博物館, 動物研究部・脊椎動物研究グループ, 研究主幹 (90290866)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
17,570千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 2,670千円)
2008年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2007年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2006年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 中深層性大型頭足類 / 深海用水中ビデオカメラ / 小笠原諸島 / ダイオウイカ / アカイカ / ヒロビレイカ / 行動生態学 / 生物発光 / 深海 / マッコウクジラ / 深海HD撮影機器 / データロガー / 小笠原 / ヒロビ / 大型頭足類 / 深海HDビデオカメラ |
研究概要 |
本研究は、大型トロールネットや深海探査艇による大規模な調査とは異なり、日本の先進技術であるマイクロ電子機器を組み込んだ超小型・軽量の水中撮影システムおよび赤色系LEDを用いた照明機器を用い、深海環境への撹乱を最小限度に止めることにより、中深層性大型頭足類のみならず深海性動物の自然状態に限りなく近い生態を撮影・記録し、それらの実態に迫ることを目的としている。平成18~20年度の3年間、後藤アクアティックスと共同で開発した深海HDビデオカメラシステム3台を用いて小笠原父島周辺海域において、地元の漁船を傭船して各年9月から12月にかけて約4週間の野外調査を実施した。水深600~1100mの3層にシステムを降し、延べ120時間を超す撮影を行い、アカイカ、ヒロビレイカ、ソデイカ、カギイカなど中・深層性大型イカ類の遊泳行動や餌を捕獲する行動などがハイビジョン映像とした詳細に記録された。また、ヨシキリザメ、シュモクザメなど大型魚類の遊泳・攻撃行動も撮影された。これらの映像をコンピュータに取り込み、フレーム単位で詳細に行動様式の解析を行い、それら中深層性大型頭足類の行動生態に関する多くの新たな知見が得られた。また、平行して行われたマッコウクジラの潜水行動を探る超小型バイオロガーを用いた調査では、数回にわたりロガーの装着に成功し、マッコウクジラが日中は水深800~1000mに繰り返し潜行し、夜間は500~600mと浅い水深に策餌層を変える行動が明らかにされた。さらに、三次元加速度データから餌を襲う際の詳細な行動様式に関する新たな発見がなされた。
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