配分額 *注記 |
15,840千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 1,440千円)
2007年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2006年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
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研究概要 |
Elongin B-Cerulean, Cerulean-Elongin BとElongin C-Citrine, Citrine-Elongin Cの中でFRETペアを作り,単一培養生細胞で発現しFLIM顕微鏡で両蛍光タンパク質の寿命を計測したところ,一つの組み合わせを除いて,Ceruleanの蛍光寿命短縮とCitrineの蛍光寿命曲線にライズが観察され,ペア間でFRETが起きていることが証明された。pVHL30とElongin CのそれぞれにCeruleanまたはCitrineを接合し同様の実験をしたところ,FRETはほとんど観察されなかった。しかしながら,二つの蛍光タンパク質にさらにElongin Bを共発現したところ,明確なFRETシグナルが観察された。この結果はElongin CまたはpVHLがElongin Bによってコンフォメーション変化を起こすことを示唆している。Elongin Cのコンフォメーション変化を調べる目的で,Elongin Cの両末端にCitrineとCeruleanをつけた蛍光タンパク質を発現し,分子内FRETを計測したところ,強いFRETシグナルが観察された。さらにElongin Bを共発現したところ,このシグナルは弱められた。以上の結果はElongin Bの結合によって,Elongin Cのコンフォメーションが変化すること,そのコンフォメーション変化が,pVHL30のElongin Cへの結合に必要であることを示している。 転写因子Arntの核内での二量体形成をFLIM-FRETで調べたところ,二量体構造をとっておらず,単量体か,他のタンパク質と結合していることが,強く示唆された。
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