配分額 *注記 |
15,840千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 1,440千円)
2007年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2006年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
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研究概要 |
得られた研究成果は以下のようになる. 1.Capsicum baccatum var.praetermissumの果実に多量に含まれる新規非辛味性カプサイシノイド類似物質を発見し,それらの化学構造を明らかにした.また,これらの物質群をカプシコニノイドと命名した.カプシコニノイドは,カプシコニエイトとジハイドロカプシコニエイトに分けられた. 2.カプシコニノイドのリパーゼを用いた酵素合成法による人工合成に成功し,カプシコニノイドはTRPV1に対してカプサイシノイドと同様の反応があることを明らかにした. 3.トウガラシ属果実に含まれるカプシコニノイド含量を調査し,C.annuum,C.chinenseの多くの品種の果実の中にカプシコニエイト,ジヒドロカプシコニエイトを含むことを明らかにした. 4.果実中のカプシコニノイドは受粉3週間後から生成されはじめ,果実が赤熟化(完熟化)すると急激に分解し,高温期にはその含量が1/10に激減する.また,カプシコニノイドは果実の胎座表皮で生合成されることを明らかにした. 5.カプサイシノイドに関与するアシルトランスフェラーゼ遺伝子のDNAマーカーを構築し,このマーカーを用いて非辛味性果実を持つ多汁性トウガラシの品種育成に成功した. 6.非辛味性カプサイシノイド類似物質カプシノイドを約1000ppm(乾物当たり)含むサラダ用非辛味トウガラシの育成に成功した.これらの新品種は1株当たり4〜5kgの果実収量があった.
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