配分額 *注記 |
14,850千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 1,050千円)
2007年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2006年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
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研究概要 |
(1) 電解酸化法による消化液含有COD・窒素低減法の確立 電解酸化法に関しては,COD(有機物)とアンモニア性窒素両方の低減を両立させる電解条件について検討を行った。電極はDSA(Dimensionally stable anode)Ti/PbO_2を用いた。 (2) メタン発酵消化液の固液分離-電解前処理技術の確立- 電解を行う過程で大量の泡が発生することが消化液を用いたビーカー実験で判明した。そこで,排出された消化液の固液分離法を検討した。検討の結果,通常のメンブランフィルタのみでは不十分で,他のフィルタとの組み合わせが必要であることが明らかとなった。 (3) 水素回収型廃水処理用電解酸化セルの開発 イオン交換膜を用いてアノードとカソードを隔てることにより,電解によって生成された酸化剤をアノード側に抑止させることができるため,反応の効率向上が期待できることが明らかとなった。メッシュタイプのアノードおよびカソードを利用して電極間をゼロギャップに近づけ,溶液抵抗の削減を図った。また,カソード側で発生した水素を回収し燃料電池へ戻送できるプロセスを検討した。本実験の結果,電解セルにおける溶液フローおよびイオン交換膜の種類によって,カソード側で生成するガスに水素以外の物質が混入することが明らかとなった。不純物が混じったカソード生成水素ガスによる燃料電池の性能試験を行う実験装置の試作を行った。
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