完全水中での分子認識システムの構築と生体内ポリアミン類の迅速定量

• 研究課題/領域番号: 18390003
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 化学系薬学
• 研究機関: 京都府立大学 (2007-2008); 京都大学 (2006)
• 研究代表者: 椿 一典 京都府立大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (50303897)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 17,420千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 2,220千円); 2008年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円); 2007年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円); 2006年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
• キーワード: 分子認識 / フェノールフタレイン / スペルミジン / スペルミン / 呈色応答 / 迅速定量 / センサー / 蛍光応答 / 生体内ポリアミン / 分子間相互作用 / 水中分子認識

研究概要

pH指示薬として一般的なフェノールフタレインを組み込んだ呈色応答型機能性分子を合成し、生体内ポリアミンである、スペルミジン、スペルミンに対して高い選択性と高い感度を持つ化合物を開発した。更にこれらの応答の場を通常の有機溶媒から完全水系へと移行することにも成功した。これらの成果は癌との相関が指摘されているポリアミンの研究領域においても、また動植物に広く分布しその作用がいまだ曖昧なポリアミン類の基礎研究においても、応用可能と考えられる。

研究成果

• [雑誌論文] Colorimetoric Recognition Using Functional Phenolphthalein Derivatives (2008)
  • 著者名/発表者名: Tsubaki, K.
  • 雑誌名: J. Incl. Phenom. Macrocyclic. Chem 61 ページ: 217-225
  • 査読あり
• [雑誌論文] Colorimetric Recog nition of Length of α, ω-Diamines in Water (2007)
  • 著者名/発表者名: Tsubaki, K. ; Tanima, D. ; Sasamori, T. ; Tokitoh, N. ; Kawabata, T.
  • 雑誌名: Tetrahedron Lett 48 ページ: 2135-2138
  • 査読あり
• [雑誌論文] Colorimetric Recognition of Length of α,ω-Diamines in Water (2007)
  • 著者名/発表者名: Tsubaki, K., Tanima, D., Sasamori, T., Tokitoh, N., Kawabata, T.
  • 雑誌名: Tetrahedron Letters 48 ページ: 2135-2138
• [雑誌論文] Bidirectional and Colorimetric Recognition of Sodium and Potassium Ions (2006)
  • 著者名/発表者名: Tsubaki, K. : Tanima, D. ; Kuroda, Y. ; Fuji, K. ; Kawabata, T.
  • 雑誌名: Org. Lett 8 ページ: 5797-5800
  • 査読あり
• [雑誌論文] Bidirectional and Colorimetric Recognition of Sodium and Potassium Ions (2006)
  • 著者名/発表者名: Tsubaki, K., Tanima, D., Kuroda, Y., Fuji, K., Kawabata, T.
  • 雑誌名: Organic Letters 8 ページ: 5797-5800
• [学会発表] スペルミジン・スペルミンの呈色型高感度認識 (2009)
  • 著者名/発表者名: 今村洋子、谷間大輔、川端猛夫、椿一典
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] スペルミジン・シペルミンの呈色型高感度認識 (2009)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、今村洋子、谷間大輔、川端猛夫
  • 学会等名: 日本ポリアミン研究会第23回研究発表会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-01-22
• [学会発表] スペルミシン・シペルミンの呈色型高感度認識 (2009)
  • 著者名/発表者名: 椿 一典
  • 学会等名: 日本ポリアミン研究会 第23回研究発表会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-01-22
• [学会発表] スペルミジン・スペルミンの呈色型高感度認識 (2008)
  • 著者名/発表者名: 今村洋子、谷間大輔、川端猛夫、椿一典
  • 学会等名: 「戦略的大学連携支援事業」先端科学セミナー京都ケミカルバイオロジーシンポジウム
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2008-12-15
• [学会発表] スペルミジン・シペルミンの呈色型高感度認識 (2008)
  • 著者名/発表者名: 今村洋子、谷間大輔、川端猛夫、椿一典
  • 学会等名: 第2回有機π電子系シンポジウム
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2008-12-05
• [学会発表] フェノールフタレインを基本骨格とする新奇機能性分子の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、谷間大輔、今村洋子、川端猛夫
  • 学会等名: 日本薬学会第128年会一般シンポジウム「薬学の基盤としての分子認識化学・超分子化学」
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-03-27
• [学会発表] スペルミジン及びスペルミンを標的とした高感度試薬の検出 (2007)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、今村洋子、谷間大輔、川端猛夫
  • 学会等名: 第1回有機π電子系シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-12-08
• [学会発表] スペルミジン及びスペルミンを標的とした高感度検出試薬の創出 (2007)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、今村洋子、谷間大輔、川端猛夫
  • 学会等名: 第27回有機合成若手セミナー明日の有機合成を担う人のために
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2007-11-15
• [学会発表] スペルミジン及びスペルミンを標的とした高感度試薬の開発 (2007)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、今村洋子、谷間大輔、川端猛夫
  • 学会等名: 第57回日本薬学会近畿支部総会・大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2007-10-27
• [学会発表] Colorimetric Recognition of Spermidine and Spermine Based on Phenolphthalein Derivatives (2007)
  • 著者名/発表者名: Tsubaki, K. ; Tanima, D. ; Kawabata, T.
  • 学会等名: 21st International Congress for Heterocyclic Chemistry
  • 発表場所: Sydney
  • 年月日: 2007-07-17
• [学会発表] フェノールフタレインを基本骨格とする新奇機能性分子の開発 (2007)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、谷間大輔、川端猛夫
  • 学会等名: 第2回ホスト-ゲスト化学シンポジウム
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2007-05-25
• [学会発表] スペルミジンを標的とした機能性分子の研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、谷間大輔、川端猛夫
  • 学会等名: 日本ポリアミン研究会第21回研究発表会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-01-25
• [学会発表] Phenolphthalein-based Chemosensors for Diamines and Unprotected Dipeptides in Water (2006)
  • 著者名/発表者名: Kazunori Tsubaki, Daisuke Tanima, Tomokazu Kusumoto, Kaoru Fuji, Takeo Kawabata
  • 学会等名: The 3rd Seoul-Kyoto-Osaka Joint Symposium on Pharmaceutical Sciences for Young Scientists
  • 発表場所: Seoul, Korea
  • 年月日: 2006-11-27
• [学会発表] フェノールフタレインを基本骨格とする新奇機能性分子の開発 (2006)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、谷間大輔、冨士薫、川端猛夫
  • 学会等名: 第36回複素環化学討論会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2006-11-24
• [学会発表] フェノールフタレインを基本骨格とする新規機能性分子の開発と光学応答 (2006)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、谷間大輔、冨士薫、川端猛夫
  • 学会等名: 第56回日本薬学会近畿支部総会・大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2006-10-28
• [学会発表] Kawabata Colorimetric Recognition of Melecular Length in Water Based on Phenolphthalein Derivatives (2006)
  • 著者名/発表者名: Kazunori Tsubaki, Daisuke Tanima, Tomokazu Kusumoto, Kaoru, Fuji, Takeo
  • 学会等名: ICOB-5 & ISCNP-25 IUPAC International Conference on Biodiversity and Natural Products
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2006-07-24
• [学会発表] 機能性フェノールフタレインの合成と水中における分子認識挙動 (2006)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、谷間大輔、楠本友和、冨士薫、川端猛夫
  • 学会等名: 第1回ホスト・ゲスト化学シンポジウム
  • 発表場所: つくば
  • 年月日: 2006-05-29
• [学会発表] 機能性フェノールフタレインの合成と水中における分子認識挙動 (2006)
  • 著者名/発表者名: 椿一典、谷間大輔、楠本友和、川端猛夫、冨士薫
  • 学会等名: 第4回次世代を担う有機化学シンポジウム
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2006-05-19
• [産業財産権] フェノールフタレイン誘導体および生体内ポリアミン検出用検査薬 (2006)
  • 発明者名: 椿一典、谷間大輔、川端猛夫
  • 産業財産権番号: 2006-289703
  • 出願年月日: 2006-10-25
• [産業財産権] フェノールフタレイン誘導体および生体内ポリアミン検出用検査薬 (2006)
  • 発明者名: 椿 一典, 谷間大輔, 川端猛夫
  • 権利者名: 京都大学
  • 産業財産権番号: 2006-289703
  • 出願年月日: 2006-10-25