研究課題/領域番号 |
18390052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
奥 直人 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (10167322)
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研究分担者 |
浅井 知浩 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (00381731)
清水 広介 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (30423841)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
17,190千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 2,190千円)
2007年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2006年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 逆標的化 / アクティブターゲティング / DDS / 薬物送達システム / リポソーム / 減感作 / アレルギー / 自己免疫疾患 / リボソーム |
研究概要 |
本研究は薬剤キャリアを目的組織・細胞に到達させる標的化DDSの逆バージョンとして、目的の細胞に薬剤キャリアを認識させるインテリジェントな逆標的化DDS(Reverse Targeting DDS,RT-DDS)の新コンセプトを提唱・実証し、免疫疾患への応用の可能性を探るものである。すなわち、抗原抗体反応を逆手にとって、抗原修飾DDS製剤により、抗体発現細胞や抗体結合細胞に逆標的化させるという新発想により、抗原特異的な免疫細胞のみを特異的に傷害し、アレルギーや自己免疫疾患の根本的な治療を目指すものである。平成18年度は、OVA感作モデルマウスの作製、OVA感作モデルマウスに対するOVA結合-リボソーム(RT-リボソーム)の最適化を行い、PEG(修飾OVAリボソームは、それ自体で有利のOVAに比べて、減感作作用が強いことを明らかとした。またOVA感作モデルマウスに対するRT-リボソームおよびアドリアマイシン内封RTリボソームの投与時期などを変化させ、抗体価の変動を詳細に比較検討したところ、両リボソームでIgE産生が抑えられること、その作用はRT-DDSにより薬剤を送達した方が強いことを見出した。平成19年度はさらに詳細な検討から、OVA結合-リボソームが脾臓の胚中心に集積することを見出した。このことから本コンセプトに従い、リボソームが特異的B細胞とともに脾臓胚中心に集積したことを示唆している。そこで、IgE産生を抑えるアドリアマイシン内封RTリボソームを、同様の条件で投与したところ、脾臓の胚中心においてTUNEL陽性細胞が見出された。このことから特異的B細胞が逆標的化リボソームによるDDSにより障害を受けたことが示唆された。申請者らが考案したコンセプトが見事に証明できたことから、今後は実際の疾患やアレルギーに対するDDS製剤の開発に向けて研究を発展させる予定である。
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