研究課題/領域番号 |
18390065
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
矢田 俊彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60166527)
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研究分担者 |
中田 正範 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10305120)
出崎 克也 自治医科大学, 医学部, 講師 (90337329)
藤原 研 自治医科大学, 医学部, 助教 (00382945)
鳥谷 真佐子 自治医科大学, 医学部, COEポストドクター (90420819)
前島 裕子 自治医科大学, 医学部, 助教 (40438669)
河野 大輔 自治医科大学, 医学部, 研究生 (10382904)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,810千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 1,710千円)
2007年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2006年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | 摂食 / グルコース / NPY / BDNF / CRH / ウロコルチン / グレリン / レプチン / 弓状核 / NPYニューロン / Ca^<2+> / レぷちん / 室傍核 |
研究概要 |
Neuropeptide Y(NPY)ニューロン、Brain-derived neurotrophic factor(BDNF)ニューロンの入出力系を解析した。摂食亢進系の代表である視床下部弓状核のNPYニューロンはグレリンにより活性化され、レプチンにより抑制された。さらに、グレリンによる活性化にレプチンは拮抗し、そのレプチン効果はPI3 kinase-PDE3シグナル伝達によっていた。両ホルモンの作用が統合されてNPYニューロン活動が規定され、その結果、摂食行動が規定されることが明らかとなった。さらに、2型糖尿病GKラットは若年(6-14週令)過食を示すこと、その原因がレプチン抵抗性による弓状核NPYの発現亢進によることを見出し、NPYニューロンの摂食出力の病態生理学的意義を明らかにした。一方、背内側核のNPYニューロンはガラニン様ペプチド(GALP)により活性化され、摂食行動促進に出力されることが明らかとなった。 BDNFの脳室内投与は室傍核のCorticotropin-releasing hormone(CRH)、Urocortinの発現を上昇させ、主にCRH-R2を介して長期的な摂食抑制とエネルギー消費促進を起し、その結果体重を減少させることが明らかとなった。さらに、新規の脂肪-脳軸の摂食抑制物質であるNesfatin-1が、視床下部室傍核に局在し、その一部はCRHニューロンと共存することを見出し、室傍核BDNF-CRH系の新規調節因子として機能する可能性が示唆された。
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