研究課題
基盤研究(B)
副腎皮質は糖質コルチコイドと電解質コルチコイドの産生を通じ、成体の糖と電解質の恒常性の維持には不可欠な役割を担っている。一方、核内受容体型転写因子Ad4BP/SF-1は副腎皮質の形成とステロイドホルモン産生に不可欠な遺伝子の転写制御を行っている。本研究では副腎皮質の形成メカニズムを解明するために、Ad4BP/SF-1遺伝子の副腎皮質における発現を制御する領域(副腎皮質特異的エンハンサー)を同定し、この領域内の重要な配列の同定と、それらの配列に結合する転写因子の解析を行ってきた。その結果、この領域にはHox/Pbx/Meisの複合体が結合することでこのエンハンンサーによる転写を活性化することが明らかになった。副腎皮質の発生過程における特徴として、胎仔期の副腎皮質と成体の副腎皮質は異なる細胞に由来するとされてきた。本研究で同定したエンハンサーは胎仔副腎皮質でのみ機能するもので、成体の副腎皮質では機能しなかった。そこで、この配列を用いてCreリコンビナーゼを発現するマウスを作製し、ROSAマウスと交配することで、胎生副腎エンハンサーが機能を持った細胞のその後の運命を調べてみた。その結果、胎仔副腎皮質の一部が成体副腎皮質に分化する能力を有していること、またその能力は副腎形成の極めて早い時期にのみ認められ、その後成体副腎への分可能は消失することが明らかになった
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