研究課題/領域番号 |
18390148
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石井 直人 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60291267)
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研究分担者 |
村田 和子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20137631)
高橋 武司 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80335215)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 1,710千円)
2007年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2006年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | 炎症反応 / CD4陽性T細胞 / T細胞補助シグナル / サイトカイン |
研究概要 |
【目的】炎症反応は病原体に対する生体防御のみならず、自己免疫疾患やアレルギー疾患、粥状動脈硬化など多くの疾患発症にも関与する。従って、炎症制御機構の解明は免疫学において最も重要な研究課題のひとつである。本研究では、マウスモデルを用いた自己免疫/アレルギー/炎症性疾患発症におけるCD4陽性エフェクターT細胞の関与について、特にその制御分子と考えられるOX40の機能に焦点を当てて、その制御機構の解明を目指す。 【結果】OX40シグナルはCD4陽性T細胞の恒常性維持に関与し、種々の炎症反応の惹起と遷延化を促進することが知られる。CD4陽性T細胞の移入実験により、OX40シグナルが記憶T細胞の一種である、エフェクター記憶T細胞生存促進に必須であることが明らかになった。他方、セントラル記憶T細胞の生存と機能にはOX40シグナルが必要でないことが分かり、OX40がCD4陽性エフェクター記憶T細胞恒常性維持に選択的に関与することが判明した。 他方、以前よりOX40シグナルが自然発生制御性T細胞の免疫抑制機能を阻害することを報告していたが、今回の研究で、OX40シグナルがTGFβ依存的に産生される誘導性制御性T細胞の分化を抑制することが明らかになった。さらに、OX40シグナルを阻害することにより誘導性制御性T細胞の分化を人為的に促進させることが可能であることが判明した。以上に結果はOX40シグナル制御により、制御性T細胞依存的免疫寛容を人為的に制御できる可能性を示唆しており、OX40による自己免疫・炎症反応の制御機構の一端が明らかとなった。
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