研究課題
基盤研究(B)
本研究にて我々は従来のペプチド抽出法では困難な、血清中のキャリアプロテインに吸着したペプチドを濃縮する独自の方法を確立した。また、これを基盤に極微量ペプチドを定量比較分析する方法の開発に成功した。この方法による分析感度は血清10μLを分析対象に、血中濃度0.5縲恊馬g/mL程度である。これは定量比較感度としては世界のトップレベルである。平成19年8月に探索法の特許出願を終了した(特願2007-206602)。さらにこの方法を大腸癌、腎癌、膀胱癌の診断マーカー探索に応用し、大腸癌に関しては診断マーカー候補ペプチド4種類(うち2つはアミノ酸が1つだけ違うペプチド)の探索・同定に成功し(特願2007-21311)、現在安定同位体標識ペプチドを使った多検体による評価を行うとともに、方法の確立と大腸癌マーカー候補ペプチド探索に関する論文を作成している。また、腎癌、膀胱癌に関しては北里大学医学部泌尿器科との共同研究で倫理委員会の許可ならびにインフォームドコンセントのもとに、癌摘出手術前後の患者血清ならびに尿の系統的な採取システムを立した。こうして採取した血清を対象に上記方法にて腎癌ならびに膀胱癌のマーカー候補ペプチドの探索を行った。その結果、腎癌において1種類、膀胱癌において3種類のペプチドが手術に伴い有意に減少することを観測した。さらに、癌細胞由来のタンパク質・ペプチドを直接探索するための方法を提案し、開始した。その結果、腎癌において癌細胞由来の2種類のタンパク質を探索し、同定に成功した。今後は、多検体を用いた評価を行う予定である。
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