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重金属によるDNA損傷の低濃度複合曝露時における影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 18390185
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 衛生学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大前 和幸  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60118924)

研究分担者 佐野 有理  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20338023)
衛藤 憲人  東海大学, 開発工学部, 講師 (60365228)
吉岡 範幸  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70365229)
中島 宏  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80217710)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
15,930千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2006年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
キーワード環境保健 / 複合曝露
研究概要

本研究では重金属による発癌性に着目し、in vitroにおいて生活環境で長期間曝露の可能性のある重金属、さらには産業現場で曝露の機会があり発癌性が懸念される重金属のNOAEL付近の低濃度複合曝露による細胞への影響の基礎データを得ることを目的とする。被検金属には遺伝子損傷性の重金属であるクロム、コバルト、カドミウム、砒素を用いた。金属を組み合わせ、遺伝毒性に関するいくつかの指標を検討し、それらの相加性からの逸脱の有無を検証した。
DNA損傷評価(コメットアッセイ)において、4つの金属それぞれでDNA損傷の量影響関係が確認できた。As,Crの最小影響量(LOAEL)はAs,Crの職業曝露により血液細胞のDNA損傷が増加したときの血中濃度に近い値であった。同様にCd、CoのLOAELは職業曝露時の血中濃度と比較すると非常に大きい値であった。LOAELの半分量で二成分の複合曝露を行った結果、単独曝露群と複合曝露群で有意な差はどの組み合わせでも認められなかった。アイソボログラムアナリシスにおいてはCo,Crの組み合わせでは等効線付近にプロットされ、AsとCr、またはCoの組み合わせにおいては等効線より高い濃度にプロットされることがおおかった。
本研究の結果からLOAEL付近での複合曝露においては相加より大きい反応は確認できず、低濃度では最大で単独曝露の相加という仮説があるがそれを支持する結果であった。
本研究はNOAEL付近の低濃度の重金属複合曝露による細胞の反応を評価するのが最大の特色である。本研究により、実際の曝露環境に近い濃度における重金属複合曝露影響のリスクアセスメントに有用なin vitroの実験結果を提供し、従来の「NOAEL付近での複合曝露の影響は最大で相加」という説に科学的証拠を付与することとなった。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] DNA damage in human lymphocytes in vitro exposed to combfined metals; arsenic, cadmium, cobalt and chromium2008

    • 著者名/発表者名
      Noriyuki Yoshioka; Hiroshi Nakashima; Yuri Sano; Kazuyuki Omae
    • 学会等名
      47th annual meeting of the Society of Toxicology
    • 発表場所
      アメリカ、シアトル
    • 年月日
      2008-03-20
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] DNA damage in human lymphocytes in vitro exposed to combined metals ; arsenic, cadmium, cobalt and chromium2008

    • 著者名/発表者名
      Noriyuki, Yoshioka, Hiroshi, Nakashima, Yuri, Sano, Kazuyuki, Omae
    • 学会等名
      47th annual meeting of the Society of Toxicology
    • 発表場所
      Seattle, Washington
    • 年月日
      2008-03-20
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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