研究課題/領域番号 |
18390199
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
三浦 克之 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (90257452)
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研究分担者 |
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
森河 裕子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20210156)
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
由田 克士 国立健康栄養研究所, 室長 (60299245)
櫻井 勝 金沢医科大学, 大学病院, 助教 (90397216)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
10,590千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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キーワード | 疫学 / 栄養 / 循環器疾患 / 高血圧 / 高脂血症 |
研究概要 |
本研究は1997年に厳密な栄養調査が実施された40-59歳男女300人において測定された各種循環器危険因子を、9年後の2006年に再度測定し、栄養学的要因が各危険因子の9年間の変化にどのように影響しているかを明らかにするものである。1997年ベースライン調査に参加した対象者に対して、9年後の追跡調査への協力を依頼したところ260人(87%)(男性129人、女性131人)が追跡調査に協力した。対象者において厳密な血圧測定、身体計測を行った。また血清脂質、高感度CRP、フィブリノーゲン、高分子アディポネクチン、レプチン、リポ蛋白粒子サイズ等の測定を行った。9年間の追跡期間中に、男女とも体重の有意な増加はなかったが、女性の収縮期血圧、血清総コレステロール、LDLコレステロール、HbAlcは有意に上昇した。男性ではHbAlcが有意に上昇した。リポ蛋白粒子サイズ分析では、加齢とともに大サイズLDL粒子数は男女とも増加し、小サイズLDL粒子数は男女とも減少した。男性では平均LDLサイズは有意に大きくなった。高分子アディポネクチン濃度は加齢とともに変化しなかったが、レプチン濃度は加齢とともに男女とも有意に増加した。高感度CRPは男性のみ増加した。9年間の体重の変化と各種危険因子の変化との相関のおいては、男女ともLDLコレステロールの変化は正相関を示した。また男女とも小サイズLDL粒子数および超小サイズLDL粒子数の変化と正相関を示した。ベースラインの各種栄養素摂取量(各種脂肪酸、各種ミネラル、各種ビタミン、砂糖、繊維等)と各種循環器疾患危険因子の長期変化との関連は明確ではなかった。本研究において、日本人では加齢とともにリポ蛋白粒子サイズは良好な方向に変化するものの、一方で体重増加によって好ましくない方向に変化することが明らかになった。しかし各種栄養摂取量の関与は明確ではなかった。
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