研究課題/領域番号 |
18390258
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松本 昌泰 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20192346)
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研究分担者 |
大槻 俊輔 広島大学, 病院, 講師 (20418792)
高橋 哲也 広島大学, 病院, 助教 (00435942)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,270千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 1,770千円)
2007年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2006年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 虚血性脳損傷 / 神経幹細胞 / 動物モデル |
研究概要 |
虚血時の再生療法を行う上では、虚血時のシグナル伝達について明らかにしておく必要がある。Hypoxia-inducible factor1(HIF1)は、低酸素下における転写因子として注目されており、その機能解析は、脳虚血における病態生理の解明に結びつくものと期待されている。HIF1αは、prolyl-hydroxylases(PHDs)たよるユビキチン化、ならびにfactor-inhibiting HIF1(FIH)による共役分子の結合阻害によって抑制的に制御されている。PHDsの分解はユビキチンリガーゼSiah2により促進されることが報告されており、FIHのHIF1転写制御に対するSiahの作用機序について検討した。まず抗FIH抗体を作成の上GST-Siah1を用いたGST pull down assayを行いin vitroにおけるSiah1とFIHの結合について検討した。次に抗FIH抗体を用いた免疫沈降により細胞内におけるSiah1とEIHの結合を確認した。Siah1によるFIHの分解については、FIHのubiquitination assay、pulse chase assayにより解析した。GST pull down assayにてSiah1とFIHがin vitroにて結合することが示された。細胞内に発現させたSiahについての免疫沈降を行いin vivoにおいてもSiah1とFIHは結合していた。またプロテアーゼ阻害剤の存在下での検討にてSiahがFIHをユビキチン化していることが明らかになった。Siahに対するsiRNAを導入するとFIHが増加した。SiahはPHDsのみならずFIHをもユビキチン化することによってHIF1の活性を促進していることが明らかになった。今後Siahをターゲットとした再生療法について更に検討を重ねて行く予定である。
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