研究課題
基盤研究(B)
1.成人T細胞性白血病/リンパ腫(ATLL)の研究:急性型とリンパ腫型について、アレイCGH法によるゲノム異常を解析し、臨床病型とゲノム異常との関連について検討した。急性型とリンパ腫型ATLLは、ゲノム異常様式が異なり、それぞれに特徴的なゲノム異常があることを見出した。2.T/NK細胞リンパ腫/白血病の研究:27症例(Aggressive NK cell leukemia、10症例;節外性T/NKリンパ腫(鼻型)、17症例)のアレイCGHを施行した。両疾患単位はEBウイルスの関与や臨床経過の転帰などの共通性があるが、一部のゲノム領域を除けば、ゲノム異常様式はまったく異なることが明らかとなった。3.末梢性T細胞リンパ腫分類不能型(PTCL-U)の解析およびATLLとの比較:PTCL-U51症例のアレイCGH解析し、ゲノム異常の有無と病理組織学的特徴に関して検討したところ、ゲノム異常群は、ATLLとよく似ており、予後不良であった。ゲノム異常の認められない群の予後は異常群よりもよい。PTCL-Uゲノム異常群のゲノム異常様式はATLLリンパ腫型のゲノム異常様式と似ていることが明らかとなった。4.B細胞性リンパ腫の解析:これまでの解析から、マントル細胞リンパ腫の2q13欠失領域責任遺伝子がBIMであることを明らかにした。BIM遺伝子欠失が、リンパ腫発症にどのような影響を与えるのか、欠失細胞株にBIM遺伝子を導入するために、発現誘導系を用いた機能解析を試みている。BIMはアポトーシスを制御する遺伝子であるため、アポトーシス関連遺伝子群を用いて発現解析データを検討したところ、クラスターのうちのひとつが、予後不良群を規定することを見出した。
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