研究課題/領域番号 |
18390297
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 鹿児島国際大学 (2007) 東京大学 (2006) |
研究代表者 |
牛島 廣治 鹿児島国際大学, 大学院・福祉社会学研究科, 教授 (10091068)
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研究分担者 |
阿部 賢治 国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官(研究職) (60130415)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
17,220千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 1,920千円)
2007年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2006年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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キーワード | ウイルス / 感染症 / 診断法 / 疫学 / リスク評価 / ウイルス性下痢症 / ノロウイルス / ロタウイルス / イムノクロマトグラフィー / LAMP法 / RT-PCR法 |
研究概要 |
1)ノロウイルス(NoV)中空ウイルス粒子を抗原とし、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体を得た。最頻出ゲノタイプ(GII/3と4)を迅速に検出できるイムノクロマトキットを作製し、臨床検体でこれを評価した。RT-PCR法と比較した結果、臨床応用が可能であることがわかった。GIを含め多くのゲノタイプを検出できるキットを開発中である。 2)手軽で、迅速なNoV核酸検出法であるLAMP法を評価した。GIIの検出には有用であったが、GIについてはprimer設計に改良が必要と思われた。 3)NoVとgenogroupを超えて反応するモノクローナル抗体を作製した。この抗体は立体構造に反応し、その認識epitopeは初の報告であった。 4)NoV胃腸炎患児の便検体とともに血清検体からも、NoV遺伝子を検出した。その中には神経症状を示す例があった。 5)カキからの新しいロタウイルス(RV)濃縮・抽出法を開発し、実際に応用した。 6)2004〜2005(I期)と2005〜2006(II期)、2006-2007(III期)年度で日本の乳幼児ウイルス性下痢症起因ウイルスを調べた。I期ではNoVの頻度が高く、II、III期ではRVが多かった。RV遺伝子型はI期ではG3が多く、II期ではG1が多かった。G3には遺伝子多様性が見られた。I期でのNoV最頻出株はGII/4で、新しいリコンビナント株が見られた。II期にはGII/3が多く、これも新しいリコンビナント株であった。I期にサポウイルスGI/1の集団感染がありこれも新しいリコンビナント株であった。 7)サイトメガロウイルスの分子疫学と重症度の関連性を調べた。gB、UL144、UL149遺伝子のゲノタイプについて先天性感染児と後天性感染児で比較したところ、どのゲノタイプの組み合わせでも神経異常を引き起こした。gB3ゲノタイプは先天性感染に多かった。
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