研究課題/領域番号 |
18390306
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木村 芳孝 東北大学, 先進医工学研究機構, 教授 (40261622)
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研究分担者 |
伊藤 拓哉 先進医工学研究機構, 助教 (70396539)
千坂 泰 東北大学, 病院, 講師 (40323026)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
13,820千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 1,320千円)
2007年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2006年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | 胎児心電図 / 胎仔虚血 / 胎児モニタリング / 心筋虚血 / 胎仔脳出血 |
研究概要 |
研究内容 胎齢17日の妊娠後期マウス胎仔(C57BU/6N)を用いて実験を行った。実験は動物用超音波装置を有する東北大学流体科学研究所にて行った。母体麻酔下で開腹し、対象となる一仔に電極を装着し、脳血流を超音波装置で観察しながら子宮動脈分枝の5分間圧迫-5分間解放を3回繰り返した。心電図による心筋虚血のモニタリングと超音波装置による脳虚血を同時に記録した。 研究結果 マウス胎仔の心電位は数μVと極めて小さく、電源の低ノイズ化などシールドの強化を図ったが信号の抽出は困難を極めた。そこでアンプを内蔵した針電極を開発し、ノイズを極限まで除去した。その結果、世界で初めてマウスの胎仔心電位の計測に成功した。記録した心電図の解析した所、マウスでは存在しないとされていたT波の存在を胎仔で確認した。子宮動脈分枝の圧迫-解放時の心電図を解析により心電波形及び心拍数の変化を検討した。圧迫時はT波の増大と不整脈の頻発を経て心拍数の減少を確認した。開放時は再び不整脈の頻発期を経て心拍数が回復した。また、超音波装置による脳血流測定では中大脳動脈分枝を超音波画像から抽出することに成功した。しかし、母体の呼吸により画像が移動し関心領域の追跡が困難であった。これが原因で圧迫-解放による血流変化を経時的に定量評価するには至らなかった。 胎児心電図の解析が胎仔虚血状態のモニタリングに対し有用であることを示唆する結果を得た。
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