研究課題
基盤研究(B)
本研究では、四次元治療計画を用いた画像誘導放射線治療システムの開発を目的として、以下の研究を行った。(1)四次元治療計画システムの開発新たに導入したMDCTにおいて、放射線治療用の呼吸信号取得装置を用いて複数呼吸相のCTを撮像し、四次元CT画像再構成画像を作成した。これを実際の体幹部定位照射患者26例において解析した結果では、従来のslow scanCT画像では描出不能であった新たな肺腫瘍の動きが解明され、従来法にさらに追加マージンが必要であることが確認された。(2)呼吸同期照射技術の開発患者の腹壁運動を感知する赤外線センサーと腫瘍の位置をX線透視装置によって計時的にモニターすることにより、外部呼吸信号と腫瘍の呼吸性移動との相関関係について検証した。その結果は両者の相関係数が0.97と非常に良好であり、腹壁運動を呼吸同期照射に使用できる可能性が高いことが判明した。(3)体幹部定位照射の臨床応用体幹部定位放射線照射は現在までに孤立性肺腫瘍を対象として約230例の臨床応用を重ねてきた。その長期観察結果においてもT1NOMOおよびT2NOMO早期肺癌症例に対しては約90%の高い局所制御率を確認し、また肺を含めてNCI-CTCGrade 3以上の重篤な合併症は1.5%と低率であった。また少数の肺転移0ligometastases患者に対する定位照射成績を解析した結果、2年の全生存率、局所無再発生存率は、各々84%、90%であり、合併症も軽度であった。(4)画像誘導放射線治療システムの開発新たな画像誘導放射線治療装置はジンバル機構を持ち、X線管球は、Cバンドのリニアックで、シンバル機構はO(オー)リング上に装着されている。リング上に装着された2種類のX線装置によって、透視画像が撮影可能である。オーリング上での精度は0.1mm以内であった。
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