研究課題/領域番号 |
18390452
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
田中 守 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20207145)
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研究分担者 |
石本 人士 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10212937)
樋口 隆幸 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30365332)
峰岸 一宏 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30276331)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
12,810千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 1,110千円)
2007年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2006年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | リンカーヒストン / 卵子 / エピジェネティクス / H1foo / ノックアウト |
研究概要 |
H1fooモルフォリーノによる機能抑制実験の結果、免疫染色およびウエスタンプロットにてインジェクション後20時間でH1fooが減少している傾向が見られ,44時間では検出されなかった.また、MOインジェクション卵においてコントロールに比べ卵成熟率は低下したが,単為発生率に差は見られなかった.さらにmRNA同時インジェクションのレスキュー実験では、MOのみインジェクションした卵に比べ卵成熟率は上昇した.MOインジェクション卵においてコントロールに比べ卵成熟率は低下したが、単為発生率に差は見られなかった。従って、哺乳類卵子においてH1fooが卵成熟過程に関与していることが示された。 H1fooノックアウトマウスの作成は、今回、DNAに結合すると考えられているexon 2の部分を欠損させたマウスを作成することとし、クラボウ社を通じて米国のiTL社においてヘテロマウスの作成を依頼した。iTL社において、ターゲティングベクターの設計・構築ならびにES細胞への導入が行われ、設計通りのネオマイシンカセットが導入されたES細胞が得られた。更にマイクロインジェクションが行われ、キメラマウスおよびヘテロマウスが作成された。平成19年7月の段階でヘテロマウスメス2匹とオス1匹が米国iTL社より慶應義塾大学医学部動物実験センターに搬入され、現在、ファウンダー系統の維持・繁殖及びホモマウスの作成を行った。現在、得られたホモマウスの表現形解析を開始し、H1fooKOマウスでは、卵子発育が抑制される傾向が得られた。更に、H1fooホモマウスでは、単為発生の増加に伴う卵巣における奇形腫の増加及び受精率の低下が認められた。以上の結果により、卵子特異的リンカーヒストンH1fooは、卵子の成熟、形成過程において重要な機能を有していると考えられた。
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