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アンチトロンビンIIIの受容体としてのシンデカン4コア蛋白の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18390479
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 救急医学
研究機関秋田大学

研究代表者

南谷 佳弘  秋田大学, 医学部, 准教授 (30239321)

研究分担者 小川 純一  秋田大学, 医学部, 教授 (20112774)
齋藤 元 (斎藤 元)  秋田大学, 医学部, 講師 (20323149)
片寄 喜久  秋田大学, 医学部, 講師 (40282165)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
17,490千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 2,190千円)
2007年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2006年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
キーワード急性呼吸窮迫症候群 / アンチトロンビンIII / シンデカン4
研究概要

近年,急性呼吸窮迫症候群の治療成績が向上してきたとは言え,いまだその救命率は低い.特に敗血症に続発する場合は予後が悪く,その病態解明と治療法の確立は急務である.アンチトロンビンIII(AT)は抗凝固作用のために,主に播種性血管内凝固症候群(DIC)の治療に用いられているが,その作用機序はトロンビンや他の凝固因子に結合して失活させることである.一方,(DIC)ばかりでなく重症敗血症に対するATの有効性がメタアナリシスで確認された.この効果はATの抗凝固作用のみでは説明がつかない.これまで我々は,ラットにエンドトキシンを投与した時に生じる好中球の肺毛細血管への捕捉とそれに引き続く好中球の活性酸素産生をATが抑制すること,そして好中球の変形能の低下の原因であるアクチンの重合を抑制することを明らかにした.一方,分離人好中球をATで前処置するとfMLP投与による好中球変形能低下とアクチン重合が抑制されることを明らかにした。さらにヘパリン親和性の無いlatent-ATが同じ反応を示すことから,好中球細胞膜上に発現する新たな受容体が存在することを示した.
平成18年度は分離人好中球を用いてシンデカン4の発現とheparan sulfate除去による実験を行っていたが,培養人腫瘍細胞HTIO80がシンデカン4を発現していることを見出し,平成19年度からはHT1080を用いて同様の研究を開始した.培養腫瘍細胞HTIO80をheparinaseやsodium chlorateであらかじめ前処置してheparan sulfateを除去した後に,ATを添加してATのheparin binding site以外と結合するATの受容体蛋白を結合させた.そして電気泳動で結合している蛋白を分離した.それらの蛋白を一つ一つ質量分析器にかけて,蛋白の種類を検索した.その結果 heparan sulfateを除去したにもかかわらず,グリコサミノグリカンの一種であるシンデカン4が検出された.さらに証明するために,に示すIP-western法により,heparinaseやsodium chlorate処理で細胞膜上heparan sulfateを完全に除去しても,ATはシンデカン4と結合することを示した.以上のことはシンデカン4がATの受容体であることを示す結果であった.

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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