研究課題/領域番号 |
18390487
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
網塚 憲生 新潟大学, 超域研究機構, 教授 (30242431)
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研究分担者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
小澤 英浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (60018413)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
17,450千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 1,950千円)
2007年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2006年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 解剖学 / 細胞・組織 / 応用動物 / 骨 / PTH |
研究概要 |
本研究の解析目標は(1)骨細胞のミネラル調節の微細メカニズム、(2)骨細胞・骨細管系が骨質に与える影響、(3)PTHが骨細胞および骨基質ミネラルの流出・流入に与える影響、である。 (1)骨細胞特異的に死滅させるTgマウスの解析を前年度から引き続き行ったところ、骨細胞の死滅により骨基質ミネラルの流出を確認した。骨細胞は酸ホスファターゼやMMP-1ではなく、DMP-1やFGF23などのミネラル調節因子を過剰産生することで骨基質ミネラルの流出・流入を調節すると推測された。本研究の一部は論文掲載(次頁)であり、一部は現在、作成中。 (2)鍍銀染色にて骨細胞・骨細管系の分布を検索すると、骨代謝回転が高い部位ではその分布が乱れており、骨代謝回転が低い部位では規則的な幾何学配列を示した。後者ではリン調節に関するFGF23の発現が高く機能的な骨細管系を構築していると考えられた。論文掲載済み(次頁) (3)PTHによってosteocytic osteolysis(骨細胞性骨溶解)が報告されていることから(Belanger,1967)、PTHを野生型マウス(骨改造あり)、また破骨細胞の存在しないc-fos^<-/->マウス(骨改造なし)に投与し、骨細胞骨溶解の有無とその微細メカニズムを解析した。その結果、野生型マウスでは骨小腔の拡大を示したが、c-fos^<-/->マウスでは骨小腔の拡大を示さなかった。また、野生型マウスでは骨細胞におけるsclerostinの産生が低下した。従って、PTH投与における骨細胞性骨溶解は、骨細胞のみで調節されているのではなく、sclerostinなどを介して骨芽細胞に作用し、骨芽細胞・骨細胞系として機能することが示唆された。本研究は新知見が多く、引き続き、検索を行っている。
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