研究課題
基盤研究(B)
本プロジェクトは1)高次元画像データのシステム構築、2)臨床的診断項目の決定、3)無作為臨床試験による診断精度の検討、4)診断基準の確立の4段階の研究から歯科領域におけるOral Appliance治療の観点から見た、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断システムと診断基準の確立を目標として行った。高次元画像データのシステム構築としては、鶴見大学に既存のX線装置であるセファロ撮影から上気道形態の2次元的な評価法、並びに、ヘリカルCTおよびコーンビームCTのDICOMデータから上気道形態の3次元的な評価法を構築した。具体的には、PC-Work stationを用いて上気道形態の3次元再構築像を作成した。診断基準の項目としては上気道の3次元再構成像から、上気道の総容量、最狭窄部位の算出を可能とした。これにより患者個々の上気道の形態学的な検査が可能となった。臨床的な診断精度の検討としては、前述の画像データから、上気道再狭窄部の位置、その形態から、歯科領域で使用するOral Applianceの製作顎位の検討としての有効性を示した。また、上気道総容量評価、並びに再狭窄部位の影響がOral Appliance設定顎位および装効率に有益であることも明らかとし、本システムにおける診断精度の高さを示した。また、平成18年からの2年間鶴見大学歯学部いびき外来に来院した、睡眠時無呼吸症候群患者を連続抽出し、前述の上気道の解剖学的評価基準を元にOral Applianceを製作し、本プロジェクトにより設置したPolysomonogrphyにて、装着前後の睡眠レベルを検査した。Oral Applianceを製作した80症例中、装着前後の計測が得られた症例は20症例で、著効11症例,有効4症例,無効5症例で、75%の有効率となった。以上より本プロジェクトで行った、Oral Appliance治療の観点から見た、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断システムと診断基準の確立は十分な成果を得たと考える。
すべて 2008 2007 2006
すべて 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (17件)
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