研究課題/領域番号 |
18390529
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
東野 史裕 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (50301891)
|
研究分担者 |
進藤 正信 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20162802)
戸塚 靖則 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00109456)
小林 正伸 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 准教授 (80241321)
樋田 京子 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (40399952)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 1,950千円)
2007年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2006年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
|
キーワード | ARE-mRNA / アデノウイルス / E4orf6 / c-fos / c-myc / 核外輸送 / 安定化 / HuR |
研究概要 |
AU(アデニン-ウラシル)-rich element(ARE)はがん遺伝子やサイトカイン遺伝子など、細胞の増殖に関わる遺伝子のmRNAに存在する。我々はアデノウイルスの研究により、ARE-mRNAがHuRなどのRNA結合タンパクと複合体を形成し、核外輸送・安定化され、細胞ががん化されることをこれまでに見出している。本研究の目的は、ウイルス発がんで見られたこの細胞がん化機構が、口腔がん細胞中でも見られるか検討することである。またHuRをRNAi法でノックダウンしてARE-mRNAの輸送・安定化を阻害できるかどうか、また口腔がん細胞の性質が変化するかについても検討した。 HSC3やCa9.22などの口腔がん細胞では、HuRタンパクが核外に輸送され、ARE-mRNAも核外輸送および安定化されていることが明らかになった。さらに、生理的な条件では、本来核外輸送タンパクであるCRM1依存的に輸送されているこれらの物質が、口腔がん細胞ではCRM1非依存的に強制的かつ恒常的に、核外輸送されていることが見出された。また、HuRのsiRNAを設計し、口腔がん細胞にそのsiRNAを導入し、効率よくHuRタンパクの発現が減少する系が構築できた。HuRノックダウンした口腔がん細胞では、ARE-mRNAが核外輸送されなくなったり、soft-agarでコロニーを形成できなくなる等、その形質が変化することがわかり、HuRノックダウンは口腔がん治療の新しいツールである可能性が示せた。
|